US3都市周遊の旅12-Peter and the Starcatcher

Peter and The Starcatcher
The Hobby Center
OrchP BBB 109
$85+手数料$15.5

オーケストラピットをつぶして作った最前2列のうちの2列目でした。
ほぼど真ん中。
チケットそのものは安いのに、手数料がバカみたいに高くてねぇ。
Will Callもeチケも選べず、郵送オンリーだったからかもしれません。

さて。
モルモンで唯一心残りなのはBenのECが見られなかったことなのですが、
なかなか評判が良かったので、
いつかBenがアンサンブルではなく、
何かメインの役どころで出る作品があれば見に行こう、
と思っていたところに、
ツアーキャッチャーに参加、しかもMrs. Bumbrake役というニュース。

年末にBway版のスターキャッチャーを見たときに
一番印象的だった役が、このナニー役でした。(Arnie Burtonさん)
それをBenがやるだなんて、
「見に行かない」なんていう選択肢はないでしょう。
ということで、もともとシスコ→NYだった旅行プランを、
シスコ→Houston→NYに変更して見に来ました。

これはHoustonまでわざわざ見に来た甲斐がありました。
なんなら、今回の旅行で一番満足度が高かったです。

作品が面白いのはあえて言う必要がないので、
各キャストの印象的だったところを記しておきます。

まずBen。
Benが良かったー!!
Benを見に行ったので、Benに一番注目はしていたのですが、
想像以上に目が離せませんでした。

MollyがAstorと違う船に乗りたくない、と駄々をこねるところから
Mrs.Bumbrakeとしての台詞が始まりますが、
とにかくモルモンのとき同様、表情が細かい。
二人の一つ一つの台詞に反応していて楽しませてくれます。

声は高めに出しているけど、女性的な話し方を強調することはせず、
またNY版のArnieさんと比べてBenの方が年齢が若いので、
Mollyを見守る、というより、仕事としてナニーの役割をきちんと果たしている、
といった印象でしたが、Molly役のMegan Sternが、
NY版のときより、しっかりした賢い女の子感が強く、
危なっかしいことを後先考えずにやる様子がなかったので、
このBenのナニー像がちょうど良い関係だな、と感じました。
あれで心配性のナニーだったら、ちょっとうざかったかも。
(NY版は無鉄砲な印象のMollyだったから、
ArnieさんのとにかくMolly第一に考えている感じがマッチしてた)

ナニーとして「きちんと自分の役割を果たす女性」像と、
でも女性らしさや温かい感じを両立している一方、
アンサンブルや海賊になるところは急に逞しく、男らしくなるのですよね。
カンパニーにはムキムキで強面な人が多く、
Benは多分一番細くて、背も低い方から数えた方が早いぐらいですが、
体格や見た目の怖さの違いなんて忘れてしまうほどです。
Mrs.Bumbrakeのときと全然違って、そのギャップに圧倒されました。

表情がコロコロかわってコミカルなのは、
Benのお得意分野だと思うので、なんとなく想像できていましたが、
力強さや逞しさをこんなにも表現するのは、ちょっと意外でした。
Act2でPeterを追いかけるシーンの走ってる姿が、
あ、Ben、スポーツできないな、という感じでしたが(笑)
それ以外はほんとに逞しくて、ホレました。

あとBenで特筆すべきは、Boyがかすかに覚えている家や母親を
回顧するときに出てくる歌。
これはBenが歌ってました。
Heeeello!!で実証済みですが、よく声が通る、通る。
かなり小さな声で歌っているのに、よく響きますよね。

あとはAct2の最初のマーメイドのところ。
Benの肌が一番キレイなんですけど!!
Mollyを除いて一人無駄な毛がない!!
すべすべで白い!!あれはうらやましいぞ。

と、Benについて散々書いてきたところで、他のキャストについても。

PeterはもともとNYのスタンバイだったJoey deBettencourt。
ヘッドショットはあまりかわいくないですが、
メガネを取ってBoyになると、随分印象が変わります。
私はあまりNYのときのAdam/Henryが好きじゃなかったのですが、
今回のPeterは奥に秘めた賢さがあって好きでした。
Adam/HenryのPeterは頭が悪そうだったでしょ。
だからあれがピーターパンになるのは許せなかったんですよね(苦笑)
賢い雰囲気があったので、Mollyに君はいつもsorryって簡単に言うけど…の
台詞が、考えて言葉を絞りだして訴えている感じがあって好きでした。

Mollyは、おしゃまさんで、あまりそれが強いとうざったく感じるけど、
リーダーは私だよ、と言いつつも、男の子たちを支配する感じがなくて、
こちらもNYより好きでした。
TedとPrentissも、とにかく印象に残るのですよね。
大袈裟に演じているわけでも、
台詞がかわっているわけでもないのに、二人とも存在感がある。

そして何より良かったのは黒ひげ。
Bwayで見たときは、初見でもこの役って下手に演じられるんだ、
役そのものがおいしいのに、と思うぐらい、
痛々しい感じがあったのですが、今回は前の人をすっかり忘れるぐらい、
面白くてねぇ。やっぱり黒ひげはこうでないと。

それと最後に、
Houstonでのこの劇場は多分1800人ぐらい入る、
とても大きな劇場で、あの小じんまりしたプロダクションを
どう大きな劇場にフィットさせるんだろうと思ったけど、
少し立ち位置がかわったかな、と思う部分はありましたが、
大きくセットや構成を変えたところになかったように
感じたことを付け加えておきます。

終わった後はSDに行ってみました。
最初に出てきたのはBen。
出てきて最初に思ったことが「オシャレ!!」でした。
メガネかけて、Tシャツにストールを巻いていたのですが、
今になってこの格好で写真撮らせてもらえば良かったと思うぐらい、
めっちゃかわいらしかったのですよね。ほんとBenはいつもセンスがいい。

何人かBenにサインをもらったりしていたので、
それを待ってから話しかけてみました。
KevinがHiって言ってたよーって言ったら、
ツイッターで見てたから今日来るの知ってたよーと。
Kevinが私がHoustonに行くって、
Benに@を送ってくれていたので、
わざわざ出てきてくれたようでした。
このツアーは日程がとびとびなので、
このヒューストンは前の公演から2週間ぐらい空いてて、
久しぶりの公演だったし、ヒューストン初日だしで、
パーティーか打ち合わせがあったみたいなんですよね。
BenはSDが終わったらすぐ戻って行ったし、
他には誰も出てこなかったし。
モルモンのSDでゆっくりしゃべったのって1回しかないので、
誰が来るのか全く想像ついてなかったはずなのに、
わざわざ出てきてくれたBenに感謝。
そしてKevinのおかげでBenともしゃべれたので、Kevinにも感謝。

ただでさえ大満足の観劇だったのに、いい思い出もできました。


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