Chicago&NY旅行7 3本目 The Last Five Years

The Last Five Years

2nd Stage Theatre
A106 $70

作品そのものも有名ですが、
私が最初この作品に興味を持ったのは、
Droodに出ていたBetsy Wolfeが出ていたから。
DroodでのRosa役がとても印象に残ったのですよね。
ちょいちょいコメディエンヌなセンスの良さを発揮していたので、
また見てみたいなーと思っていました。

が、実はこれが始まった頃、ファンの掲示版では評判がイマイチで。
だったら外してもいいかなーと思っていたのですが、
公演が延長されたので、あれ??と思ってまた評判を見てみたら、
ガラっと評価がかわってる。
そこに、某お師匠様から、オフ公演のCDを頂きまして、
じっくり聞いてみたところ、これ、見なきゃダメだな、と思って、
一本目に入れることにしました。

ちなみにこの作品、ちょいちょいチケットの値段あげてたよね(笑)
私はディスカウントで買ったから影響なかったけど、
定価が途中でしれっと変わってました。

ストーリーは簡単にいうと、
男女が出会ってから結婚して別れるまでの5年間を
男性は通常の時間軸で、
女性は時間をさかのぼるという形式で語っていきます。
二人がほぼ近しいタイミングを演じることはあるけど、
完全に同じ時間をシェアするシーンはありません。

大がかりなセットはなく、
そのシーンを説明するテーブルや椅子、桟橋、ボートなどと、
あとは窓(+アニメーション)を通して季節を表すことはあったけど、
セットが全てを説明するというより、
シーンを想像するのに、少しサポートをする程度でした。
そもそも出演者は二人だけ、しかも時間の流れは真逆、
と一見わかりづらい内容だから、
素舞台を使って観客にイマジネーションを
フルに働かさせる手もありそうだけど、
初見だった身としてはこのぐらいのセットがちょうど良かったです。

そして出演者の二人については、まずBetsy!!
この人ほんとコメディエンヌだわー。
舞台上は二人いることはあっても、二人が絡むシーンはないので、
その場に誰かがいる、という設定で演じるシーンが多いんだけど、
やりすぎず、でも可笑しく、そのバランスが最高です。
観客に「ここ笑ってねー」とわざとクサイ演技をするんだけど、
でもそれに嫌味がないし、
むしろその語りかけみたいな視線の送り方が、
がっちり観客を掴んでましたよね。
あとは演技!!
歌が良いのはDroodで知っていたのでここは期待通りでしたが、
一つ一つのシーンで違ったCathyが見れて、
その演じ分けはすごいと思った。
比較的AdamくんのJamieは時間の流れが見えないというか、
さすがに最初と最後だと時間が経ったんだな、と思えるけど、
曲ごとに演技による時間の流れを感じることはなかったのですよね。
でもBetsyはそれがあった。すげー。

Adamくんは、RENTの最終公演の映像でしか見たことないけど、
当時はまだまだ若いなーという印象だったけど、
なんかいい大人になってましたね。
いい男になったなーなんて視点で見てたから、
思わずThe Schmuel Songで時計を出すところなんか、
自分が言われたと思って、ぐっと来て泣いちゃったし(笑)
ただもうちょっとはっちゃけてもいいかなーとも思った。
お母さんやおばあちゃんをドキマギさせる突飛さ、
みたいなのが足りないというか、

おっさんのCDを聴いていたので、
おっさんのテンションの上がり方との差が気になったかな。
あと、これは歌詞だから仕方ないんだけど、
If I Didn’t Believe in Youの中で、YOUを強調していうあたりが、
あー、こういう言い方ムカつくとか思ってしまった(笑)

なので最初CDを聴いていたときは、
おっさんの方が断然うまいので、Jamie派で聴いてたんだけど、
実際の舞台ではCathyに感情移入して見てました。
今回のキャストで改めてCDが発売されることが決まってますが、
多分私、おっさんとBetsyの部分を並べて聞くと思います(笑)

それにしてもこれ、男性側が、自分のために書いたミュージカルだって、
明らかすぎないか、と思ってみてました(笑)
Jamie良く書かれすぎだし、Cathyが悪く書かれすぎだし!!
作家として、女優として成功しているかしていないか、
でそういう態度の違いが出てくるなら、
まぁ仕方ないって思えるところもあるけけど、
よくよく見ると、そうじゃないところに問題があるじゃんね、みたいな。
でも一見Cathyが悪く書かれているけど、
良く見ると違うから、Cathyに余計に肩入れして見てしまったのかな。

それとこれは個人的な英語力の問題ですが、初見で全てを理解するのは
難しそうだな、という印象でしたが、
事前にCDを聴いて歌詞を読んでいたので、
歌詞を聞き取る、ということ以外に集中できて、
Betsyの演技を堪能することができたので良かったです。

とても素晴らしい作品なので、終わってしまう前にお早目に。


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