4本目-The Mystery of Edwin Drood その1

この旅行を決めたときはまだ上演が決まってなかったDrood。
でもこの旅行は結局Droodのために飛んだようなものでした。
だってこれ以上の満足度を得られる作品がなかったんだもん。

もうね、この作品は絶対に見るべき。
作品構成が面白いし、キャストは皆一流。
結末を投票していくという参加型なのも珍しいし、
これがディスカウントで$89で見られるだなんて贅沢でしょ。
今のところ3/10までしか上演が決まっていないし、
客入りもそこまでいいわけじゃないので、
再延長する可能性があるのかわかりませんが、
でもWillさんももっと伸びるように祈ってるって言ってたし、
SJBももっとやりたいって言ってるので、是非延長してください。

この日のチケットはF列の右側のブロック。
Willさん演じるClive PagetはBox Officeあたりに現れて、
そのあと劇場内をうろつくんですよね。
そのときに右側をウロウロしている事が多いと聞いていたんだけど、
このチケットを買ったのはそれを聞く前。
ふー、右側で良かった。

チケットを引き換えてロビーでこの写真撮ったら、
撮っちゃダメって言われました。

でも消せって言われなかったから、公開していいよね??

後5分ぐらいで始まるかねーというところで、
背後からWillさんの声が聞こえる!!と思ったら、
数列後ろの人たちとおしゃべりを始めてました。
そして私と妹が座っている所にも。
柵越しでしたが、どうもお久しぶりですww
what are you waiting for?って言うから、
思わずYOU!!って言おうかと思ったよね。

Willさんはどうもお酒を飲んでいる人をターゲットにしているようですね。
何飲んでるの?いくらだった?と聞いてまわってました。

すると他にもキャストが出てきて、客とおしゃべりしたり、
一緒にEdwin Drood!!と言う練習(本編内で一緒に言うように促される)を
しているとchairmanが出てきてオープニングナンバースタート!!
最初にこうやってお客さんの間を俳優たちが行き来するからか、
オープニングから客席もノリノリ。
最初のナンバーでも団員の客いじりがあったり、
右側のブロック前方にいると、舞台上に連れていかれたりして、
より距離が近づくのか、いつもみたいにOvertureがあって、
さ、これから見るぞ、というスイッチが押されないのに、
最初っからこんなに一体感があって、しかも自分が舞台に
引き込まれている、と思うのは初めての経験です。

この回以外に、2回見ているので、シーンごとの細かいツボは
次回以降書くこととして、今回は総括的なものを。

この作品は、1895年のロンドンの劇場、という設定で、
そのMusic Hall Royaleの俳優さんたちが
The Mystery of Edwin Droodを演じるという形式をとっており、
まず面白いのが、劇団員とその団員が演じる役を行ったり来たりすること。
例えばWillさんならばClive Pagetという団員を演じつつ、
劇中劇ではJohn Jasperを演じています。
オープニングナンバーのThere you areが終わると、
ストーリーがThe Mystery of Edwin Droodの中に進んでいくのですが、
まずJasperのシーンから始まるのですが、
John Jasperとして舞台に現れるWillさん。
chairmanがJohn Jasperがどんな設定の人物なのかを説明しつつ、
団員としてのClive Pagetを紹介すると、
WillさんがJasperからClive Pagetに戻り、
客席に挨拶をして笑顔を振りまくのですが、
挨拶が終わるとこれから歌う曲に合わせて、
わざとらしく眉間に指をあてて、表情を変え、
John Jasperモードに戻り「A Man Could Go Quite Mad」を歌う、
といった感じで、各出演者が役を行き来するのですが、
この行き来にギャップがあったり、行ったり来たりの
振れ幅が大きいと本当に面白い。
そして各俳優さんたちがこの行き来を
とても楽しんでいるように見えるんですよね。

しかも自分→役(団員)→劇中の役と
段階がいつもより一つ多くなることで、
劇中の役は結構大胆に演じることができるというか、
逆に大胆で大げさな方が面白いのかなと感じたのですが、
劇中劇の役を演じるときのわざとくささが絶妙で、
表情の一つ一つに大爆笑です。

Willさんに話を特化すると、
Willさんってロッカーな歌い方をする人だと以前は思っていたけど、
Pipe DreamやNice Workを見て、
実はクラシックをキレイに歌い上げても、
South PacificのSzotさんの次ぐらいに素晴らしいとわかり、
ついつい後者の歌い方を期待してしまうのだけど、
今回は役や曲が前者の方に合うので、
特に最初の曲はWillさん的にロッカー寄りの歌い方でした。
でもJasper’s Confessionでは
終盤にかけて歌い上げるところがあって、
そのときの声は本当に素晴らしすぎたー。

ただ、あの人、あそこまでスプラッシュする人でしたかねw
BEのときはよくセリフでスプラッシュしてたけど、
その他のEncores!やR7H、
Nice Workは感情がそう爆発するタイプの作品ではなかったこともあり、
あそこまでのスプラッシュって見たことなかった気がする。
まぁほんとに良く飛んでましたよね。
2回目と3回目は最前列なんだけど大丈夫かな(苦笑)

A Man Could…が終わると、
Jasperの部屋に甥っ子のEdwin Drood(SJB)が入ってきて、
しばらく会話が続くのですが、どのセリフだったかね、
横で見ているChairmanのJim Nortonさんが噴き出して笑ってて、
私もそれにつられて笑ってしまいました。
いつも見ているシーンのはずなのに、皆リアクションが大きいよね。

シーンは変わり、学校のシーンで、
Rosaが17歳になったお祝いに書いたMoonfallを書いた
Japserはそれを彼女に歌わせますが、
Rosaと一緒にいた女学生を追い払うときの表情とか、
Willさんのピアノを弾くフリがまたわざとくさくてねー。
ぜひともWillさんの表情に注目してほしいです。

このRosa役のBetsy Wolfeさんも行き来が上手だと感じました。
純情なRosaを演じつつも、
ほんの少しアクセントでコメディー要素を入れたり、
劇団員のDeirdre Peregrineに戻ると、色気を強調したり、
一つの作品のなかでいろんな表情を見せてくれる俳優さんでした。

歌の練習をしている最中に、セイロンからイギリスにやってきて、
新しい生活をスタートさせるLandless兄妹(Andy KarlとJessie Mueller)と、
そのお世話役のMr. Crisparkle(Gregg Edelman)の登場です。
Mr. Crisparkleの抜け感と時々やる大袈裟な演技がとにかく爆笑だったのと、
Andy Karl演じるNevilleのしつこい気持ち悪さと(笑)、
Jessie Mueller演じるHelenaの芯が強い様子、また良くてねぇ。
Andy Karlはちょいちょい外してた感じもしなくないけど、
Helena役のJMさんをおととしOn A Clear Dayで見ていて、
主演を喰う存在感と歌のうまさだったので、
今回Willさんの次に見るのを楽しみにしていたのですが、
前回は可憐な少女で透き通るような歌声だったのに、
今回はエキゾチックかつたくましい感じが、
前回のイメージと全然違って、俳優さんの演技の幅の広さに感服したりしてまし
た。
それにしてもこの兄妹の動きや振付面白いよねぇ。
順番が前後するけど、Ceylonの振付は私もやってみたいww

ランドレス兄妹が出てきたあとは、ロンドンのアヘン窟にいる
Princess Pufferが満を持して登場です。
ここで歌うThe Wage of The Sinは、
歌うというよりしゃべってる、ちょっと期待外れ、
という人が多かったけど、でもChita Riveraの存在感はすごい。
最前列で見たときは結構アイコンタクトされたりしたので、
それはまた改めて書きます。

このあと、アヘンでJasperが幻想を見る
Jasper’s Vision/Smoke Balletがあるんだけど、
Willさん、ここの衣装が若干汚れた感じになって、ワイルドなんだけどね、
やっぱりダンスだめよね(笑)
女性と絡むシーンが多くて、なんていうのかわからないけど、
自分の体の周りを女性がまわったりするんだけど、
もうちょっとキレイにまわしてよーという感じで…。
なんだろうねぇ、もうちょっと筋肉がついてればいいのかな。
力を入れるたびに、踏ん張ってる感じがもったいなかったのかな。

それにしてもやっぱり無駄に長くなってしまう…。
続きは改めて。


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