NY旅行-12年08月 8.29(水) マチネOne Man, Two Guvnors

2012/8/29 Matinee
One Man, Two Guvnors

見に行った週の日曜日でクローズした1M2G。
今年のトニー賞のパフォーマンスの中で
唯一見たい!!と思ったのがこの作品だったので、
Playだしイギリス英語だし…と、
私にとって二つの大きな壁がありましたが、
事前に台本を読めば平気でしょう、と見に行くことにしました。

席はメザニンの後ろから2列目で右から2番目。
多分後方2列がRushで出たっぽいですが、
私より後に並んでいた人が最後尾だけどセンターにいたりして。
こればっかりは運ですが。
そしてRush席の前の5列ぐらいはずいぶん空いてました。
あの列に並んでいた人はいったいどこの席を買ったんだろう。
隣に座った女の子と、何時ぐらいから並んでた?
人が多かったからチケット買えるかどうか不安だったよね。
でも買えてよかったよね、みたいな話をしていたら幕が開きました。

Carlo Goldoniによって書かれたServant of Two Mastersをもとに

舞台がイギリス(Brighton)に書き換えられたこの作品。
West Endでも主演だったJames Cordenが
そのままBwayにトランスファーされたのですが、
この日はJames Cordenにとっても初めてのことが二つも起きて、
とにかくツボに入りまくったこともあり、抱腹絶倒の2時間強でした。

まずそのツボに入ったシーンから書くと、
一つは観客2名を舞台にあげて、荷物の入ったケースを運ばせるシーン。
もともと荷物ケースが重く作ってあるようなんだけど、
ケースの上にJames Corden演じるFrancisが乗っかるもんだから、
より重くなって持ち上げられない、という設定なんだけど、
この日舞台に上がった人は、相当な力持ちらしく、
彼が持っていた側だけ持ち上がってしまったのですよね。

バランスを崩しそうになって慌ててケースから飛び降りるFrancis。
West Endも含めて、何百回もこのシーンを演じたけど、
ケースを持ち上げたのはあなたが初めてだ!!と大爆笑。

もう一つは、なかなかご飯にありつけないFrancisが
客席に「誰かサンドウィッチ持ってない?持ってるわけないか」
というシーンで、本当にサンドウィッチを持っている女性がいたこと。
その人は客席の前の方にいて、
彼女が「Francis、ここにサンドウィッチあるわよ」と、
サンドウィッチを振って見せたらしく(私の席からは見えなかった)、
James Corden、またまた大爆笑。

「ほんとにサンドウィッチ持ってるの?
わかった、あなた前にもこの作品見たことあるんでしょう?」と
聞いたら、そのお客さん、本当に初めて見に来た人だったようで、
あまりの偶然にますますツボに入るJamesさん。
「なんでWar Horse見に行ってくれなかったんだ!!!」って、
涙ながらに訴えてました(笑)
これも初めてのことだったらしく、
今日は初めてのことが多すぎて調子が狂う、みたいなことを言ってました。
笑って笑って全然次に進まないもんだから、
別のキャストが出てきて、その人のセリフを言って、
強引に次のシーンに進んでいきました(笑)

この作品は、客席とのやりとりが面白いと聞いていたけど、
そんな作品を、珍事が起きた日に見れてラッキーです。

そして料理をサーブするシーンで客席から呼ばれるヘルプは
なんだか出来すぎだなぁと思ったけど、
あれは仕込みだったのですねww
消火器をかけるところまで気づきませんでしたww

もうどこのシーンで笑ったかなんて、
いちいち書き出してたら終わらないので割愛しますが、
あんなに声を出して、手を叩いて笑ったのは初めてです。
バンドの人も一人、毎日見ているはずなのに大声で笑っていたので、
よっぽど面白いんだと思います。
いや、だって、笑いすぎて顔の筋肉疲れたもん…。
ちなみに私、インターミッション中に
「息ができない」ってつぶやいてましたw

Jamesさんが、本当にすごいパワーだし、かつキュートでねぇ。
忙しない役どころだけど、こんなにパワフルな舞台は
初めて見たかもしれません。
あんなハードな役を週8回もやるなんて信じられない。
しかもあの外見でしょう。
もうかわいくてかわいくてたまらんのですよ。
出てきてすぐに目が離せなくなりました。

他のキャストはJamesさんが最初っから面白いから、
霞んじゃうのかな、と思ったけど、
Alan役は役がおいしいし←途中から出てくるだけで笑いが漏れるように。
次はどんな変なことをするんだ、という観客の期待がすごかった。
Dolly役の女優さんも、間の取り方とか、
動き方がコメディーの見本みたいな人で、
とても上手だったので特にこの二人は印象に残っています。

作品の最後はtomorrow is the latter dayに通じる終わり方でしたね。
バンドの音が大きくて歌声があまりよく聞こえなかったんだけど、
さんざん引っ掻き回して、最後はキレイに終わる、
というパターンだったので、すごく気持ちよく劇場を出られました。
(でもなぜかカーテンコールの途中でJamesさんが
舞台を去ってしまったのですよね。何があったのかな…)

ちなみに、台本は読んでおいて正解でした。
もちろん動作が面白い、という部分は多々あったけど、
やっぱり大切なのは脚本。
台本を先に読んだからと言って、何か損する内容でもなかったし、
(最後に大どんでん返しのある展開だったら損するけど、
ストーリーとしては想像できる範囲のものだと思います)
セリフと動作が相まってより面白くなっていたので、
かなり作品に入り込んで楽しむことができました。

正直、もう一回見てくて木曜日に見る予定だった作品をやめて、
1M2Gをもう一度見ようか迷ったほど。
結局Rushに朝早くから並ぶのが大変なのと、
2度目は1度目ほどの衝撃が味わえないことが多いので、
当初予定していた作品を見ることにしましたが、
これは本当に見てよかったです。

そうそう。
実はこの日、劇場内であるモルモンキャストとうっかり。
それは…

この人、Brian。

このツイートをちょうどインターミッション中につぶやいていて、
私もちょうどインターミッション中に携帯をいじっていたので、
えぇぇぇぇぇ!!っとなりました。
でもきっと彼はオーケストラ席だろうし、
オーケストラ席の方が早く劇場を出れるから見かけることはムリかな、
と思ったら、終演後、1階席に降りて扉から出る列に
並んでいたら、
目の前をBrianが通り過ぎていきました。
男友達と来ていて、劇場前で彼とLove youと言い合ったあと、
モル劇の方に向かっていったようです。
Brian, see you laterと心の中でつぶやきました。
はい、ソワレはモルモンです。


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2 thoughts on “NY旅行-12年08月 8.29(水) マチネOne Man, Two Guvnors

  1. 私も消火器が出るまで彼女が仕込みと気づかず、おどおどしていて気の毒に思っていたくらいです。でも、最後まで気づかずに、カーテンコールで「あれ、彼女が舞台にいる!」って言ってるお客さんもいましたよ。
    それから、私の時もサンドイッチ持っているおじさんがいて、「サンドイッチの中身は?」と聞いたら「ハマス」(HUMMUS?)ってこたえてサンドイッチの入った袋を持ち上げていました。Jamesさんは「なんでハマスなの???面白すぎる」って笑い転げてなかなか次の演技ができなかったです。

    Jamesさんはキュートですよね。

  2. >Megさん
    私もすっごい人をヘルプで当てたなぁって思ってみてました(笑)say something!!って懇願してるJamesさんのあれも演技だったのか!!
    サンドウィッチはMegさんのときにもいたってことは毎日いたのかな。

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