3月NY旅行-6日目Nice Work If You Can Get It

Nice Work If You Can Get It
Imperial Theatre
A108
$79ぐらい(+手数料)

もうオープン日を迎えてしまいましたが、
プレビュー初日に見に行ったNice Work If You Can Get Itの観劇記です。
去年のトニー賞直後に、マシューがThe Producers以来の
ミュージカルに出演します!と発表されてから、
ずーっと心待ちにしていました。
という割には直前まで捨てる気でいましたけど(苦笑)

劇場はImperial。
BEで6回も入った劇場。しかもそのうち5回は最前2列で見たという、
相性のいい(?)劇場なんですが、今回も最前列をゲットしていました。
BEのときは舞台が低くて見やすい、という印象でしたが、
今回はオケが増えたので最前2列がなくなっており、
舞台の高さも高くなっていましたが、
Memphisみたいに見づらい、ということはなかったです。
あ、でもトイレの担当がかわってて、
なぜか男性がやってたんですけど。
(ここのトイレ、中がわかりづらいから女性が中に入って誘導すべき)
しかも手だけ洗わせてって行ったのに列の最後に並べって、
めっちゃ嫌味なトーンで言われてイラっとしました。

と、トイレの話なんかどうでもいいので作品の話。
George GershwinとIra Gershwinの曲は使いつつ、
ストーリーはオリジナルで、演出と振り付けは
Bells Are Ringingの演出・振り付けでもあったKathleen Marshallです。
BARの雰囲気が結構好きだったので期待してました。

総括するとオールドファションドなコメディです。
むしろコテコテの笑いなので、
先日ご覧になったPさんの「吉本新喜劇」という表現がいいかもしれません(笑)

ネタばれ含むので隠しておきます。

1ヶ月前に1回見ただけなので、ちょいちょいストーリーを忘れているのですが、
カンタンにあらすじを言うと、
マシューの役どころはJimmyという見た目がキュートなプレイボーイ。
見た目だけで頭はちょっとおばかちゃん&ママズボーイ(ママに頭があがらない)。
明日3度目の結婚をするのですが、あまり乗り気ではありません。

独身最終日にキャバレーみたいなところで飲んでいるんだけど、
気持ちが良くなったところで外に出てみると、
ギャング(お酒の密輸をやってる)の一人である
Billie(Kelli O’Hara)と偶然出くわします。
酔った勢いで色々としゃべったり、踊ったりするJimmy。
Billieは他の女の子と違う、と気づいたJimmyは、
明日結婚するというのに、彼女が気になってしまいます。

ですが明日は結婚する相手とママの別荘に行かなくてはなりません。
別荘には使用人がいるはずなのですが、
実はここ、ギャングたちにお酒の隠し場所として使おうとしていて、
ばったりBillie含むギャングたちと出会ってしまうのですが、
彼らは正体がばれてはまずいので、使用人を装います。

Jimmyはそのギャングの中のBillieが気になるし、
ギャングはギャングでその場をなんとかしのごうと必死だし、
BillieもだんだんJimmyが気になるし、
そこに新妻やら、Jimmyの遊び仲間の女の子やら、
パパママが加わって、しっちゃかめっちゃかに展開するんだけど、
最後はみんなでハッピーエンド☆
って相当端折った(&オチは書かないようにしておきます)けど。

この作品、脇役陣がめっちゃ濃くて面白いです。
ギャングの一人Cookieを演じる、Michael Mcgrathがまず存在感大。
一人正体がばれないように奔走する姿が、
必死になればなるほど面白くてねぇ。
小さい人が必死になって動いてるんですよね。そして歌が良かった。
この人がストーリーの裏の柱って感じがしました。

そしてBARでも見たJudy Kaye。この人もぶっ飛んでます。
結婚パーティーで酔っちゃって暴走するところなんて、
もう涙が出るぐらい面白かったです。

新妻Eileen役のJennifer Laura Thompsonも、
お風呂のシーンやウェディングドレスを着ているときに見せ場があって、
それがまた小ネタ満載で笑えます。
(お風呂シーンは何故かMy Strongest Suit思い出した)

ギャングの一人であるDuke役のChiris Sullivanと
コーラスガールのJeannie役のRobyn Hurderの
勘違い&最後の結ばれ方がキュートでこれも好きでした。

そう、これ、昔っぽく作ってるので、
登場人物一人ひとりにちゃんと見せ場があったんですが、
長いな、と思う部分はあったも、これいらなくない?と感じたシーンが
個人的にはなくて、よくまぁ構成したなぁという感じでした。

そして、主演のマシューとKelli O’Hara。
もうね、マシューはいつものあのままでした(笑)
なんかふわふわーっとしてるんだけど、ついつい見入ってしまいます。
別にダンスも歌も特段にうまいわけじゃないのに、
惹かれるところがありますよねぇ。
演技も一本調子だし。だけど存在感はある。
きっと、彼はそれがいいんですよね。

見た日は初日だったからか、最初相当緊張していたみたいで、
コンダクターとのアイコンタクトがすごく多かったし、
少し慌ててる感があったのですが、
こんなベテランでも初日は見てわかってしまうぐらい
緊張するんだな、というのが意外でした。

そう、マシューはプリンシパルの中で一番踊ります!!
ほぼ出ずっぱりだし、歌うし踊るし、大活躍です。
ダンスはThe Prodeucersみたいにうまいのか下手なのか
よくわからないスタイルだけど(笑)、いや、うまくはないか、
あんなの踊れる50歳はすごい。
もう体なんてまんまるになっちゃっているのに、
相当な体力がないとあんなにできないと思います。


(でもちょっと痩せたかも)

ちなみに一ヶ所フリを間違えそうになって、
チラッとKelliを見たのですが、客席もそれに気づいて笑いがおきてました。
Act1の最後でしたかね?
階段で座って足を動かすところの、最初のフリでした。

ちなみにこのフリ付け、BAR思い出しましたよね。

あとベッドに寝るとき、テディベアを持たされるんですが、
こんなにテディベアの似合う50歳、いないから(笑)
思わず似合いすぎてて噴き出しましたww

Kelli O’Haraは、めっちゃコメディエンヌですね。
South PacificとBARで見ましたが、どの役よりコメディ色が強く、
ベッドでマシューを誘惑するところなんか、
(誘惑といっても、男っ気のない女性なので
アプローチの方向性がおかしいのですが)
えぇぇぇぇ、そこまでやっちゃっていいの?!というぐらいぶっ飛んでます。
(Kelliさんがはっちゃけすぎたのか、
枕が飛んで行っちゃって、スタッフが拾いに来たのですが、
暗転する前だったのでめっちゃ目立ってました。
もぅーそういうとこ気を使ってよ!!!)
でも歌うとすごくやさしいきれいな歌声ですからねぇ。
早くコレ、CDが欲しいです。

そう、既存の曲を使っているので、
個人プレーが多くて、二人でハモったりとか、
歌詞の内容で二人ないし三人が絡んでいく、というミュージカルの醍醐味が
ちょっと少ないかな、という印象だったんですが、
曲そのものがきれいなので、まぁいいっか。

踊りも全体的にオールドファッションドですが、
そしてアンサンブルに二人おデブちゃんがいて、
ブラにお肉乗っちゃってますけど!!それはさすがにまずいでしょう!!
って感じだったんですが、ダンスそのものは華やかで楽しかったです。

少し間延び感のあるシーンも多く、全部で3時間弱もあったんですが、
まぁきっと今はブラッシュアップされて、すっきりしているかと思います。

あえて古く作っている作品なので目新しさはありませんが、
俳優一人ひとりがすごいし、
とにかく古典的コメディ色が強いので、楽しめる作品だと思います。
私はこれ、またまた見に行きたいと思います。

昨日24日にオープンしたのでレビューがちょいちょい出てきてますが、
ま、レビューとしては厳しい感じですよね。
言ってることはごもっともなんだけど、
でもそれって折り込み済みというか、
あらかじめ想像できた内容だよね、という印象。
そこをあえて楽しみに行く、というのが
この作品の正しい楽しみ方だと思います。

ちなみに。この日はSJPが見に来ていて、
終わった後SDから出てきました。
一緒にVictor Garderも出てきて同じ車に乗り込んでました。
マシューは終演後に色々と確認していたみたいで、
出てくるのが遅かったのですが、サインに応じてくれてました。
写真もOKだったんだけど、一人だった&人が多かったので、
頼みづらくて断念。
でも私が一番車側にいたんだけど、最後に車に乗り込むときに、
Good Nightって言ってくれたのでそれだけで満足です☆

なんだかんだでこれ見て正解でした。
Bwayにハマるきっかけになったマシュー。
以前はもうミュージカルには出ないって言っていたのに、
こうやって出てくれて、しかもその作品をプレビュー初日に、
しかも最前列で見れたのはラッキーでした。


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