3月NY旅行-5日目ソワレPipe Dream

さ!いよいよこの旅行のメイン、Pipe Dreamです。

Pipe Dream
NY City Center
J17
$115

ぶっちゃけコレを見る前までは、
Willさんを見るために飛んできたのに、
頭の中をJustinとKevinに支配されていたので、
旅行を決めたときほど自分の中での盛り上がりはなかったのですが…。

やっぱりWillさんが私のNo.1だと、再認識しました。

Encores!シリーズ2度目の出演となるWillさん。
おととし(前シーズン)のBells Are Ringingは直前まで予定をしていなかったので
チケット購入が出遅れてしまい、バルコニーで見るしかなかったのですが、
(1回だけグランドタイアが出てきたけど)
今回は出演の発表がされた瞬間にチケットを購入したので、
2回ともオーケストラ席が買えました。

作品はロジャース&ハマースタインなのでいい曲なんだろうなぁと
予習がてら昔のプロダクションのキャストアルバムを聞いてみると、
心地よい耳障りではあるんだけど、どの曲もちょっと似ているのと、
意外と前回のBARが良かったので、
今回はちょっとそれよりは曲がつまらないな、
という感じだったんですが。

オケのOvertureが終わり、Willさんがデスクを持って登場し、
その出てきてすぐの一曲目「All Kinds of People」で
いきなりノックアウトされました。
クラシックで、モデラートぐらいのテンポの曲なんですが、
出だしから声量がすごい。
そしてめっちゃ美声。

冗談じゃなく、私、胸に手を当てましたから。
あまりにステキに響く声に。

この人、大学で歌専攻の人でしたっけ?と一瞬勘違いするぐらい、
(実際はコンダクターとパーカッション)
包まれるような、太く、でも野太くない、
少し低めの歌声にもうヘロヘロです。
これまでシアターで聞いた俳優の中の
Best VoiceはSouth PacificのSzottさんでしたが、
その真下にランキングするぐらいの歌いっぷりでした。
ど、どうしたの?何があったの?

Willさん演じるDocは海洋生物学者で、
毎日海辺にスターフィッシュを取りに行っては
その研究をしている、という地味な人(笑)
(登場シーンの衣装はチンパン+シャツ+長靴でした)
女性へもそう積極的に行くタイプではなく、
どちらかというと石橋を叩いて渡る人。

でも周りの友人からの信頼が厚く、何かと頼りにされるDocは
本当は医者じゃないのに、誰かが怪我をしたり病気になったりすると、
Docのところに来て診てもらっています。

そこにドーナツを盗ろうとして窓ガラスを割って怪我をした
Suzyが、Mac(フランクパパ in CMIYC)につれられてやってきます。
SuzyはDocを奇妙な人扱いしますが、
ここはDocの研究室なんだから!と何故かHazelが自慢。
(この役がNurse JackieのThorでしたよー)
3人がDocの仕事について説明する歌を歌う(“The Tide Pool”)のですが、
フランクパパの声がねぇ、イマイチ出ていないのですよ。
なんか喉つぶしちゃった、みたいな感じで。
どうしたんんでしょうか。
でもこの3人、いい大人がわいわいやってる感じで楽しいです。

と、そんなことをしていると干潮の時間が過ぎてしまっていて
慌ててDocとHazelが海に出かけて行ってしまいます。
(小走りすると相変わらずおっさんww)
残されたMacとSuzy。
Suzyが自分がなぜここにたどり着いたのかを説明するのですが、
(“Everybody’s Got a Home but Me”)
この曲ちょっと長くないか…。
まぁ基本、昔のフロップなので、
Willさんが出ているシーンは目がキラキラになりますけど、
ストーリーが日常すぎる&ゆっくりなのと、
今回はBARと違って踊らないので、
作品そのものに強弱がなく平坦なんですよねー。
俳優さんが良いのでなんとか大丈夫ですが、
あ、いや、嘘、ちょいちょい眠気と戦ってましたが、
いくらWillさんでも、これ、3回は見れなかったと思います。
それにこれ、ライブレコーディングされたCDが
発売されることになったので、歌は何度でも楽しめますしね。

Docの家に、次はFauraが登場。
どうやらこのFauraを演じるLeslie Uggamsさんが
今回の目玉だったようで、異様に拍手が沸いていたのですが、
歌がね、調子外れなんですよ、ずっと。
歌うたびに盛り上がっていましたけど、なぜ?
私的には相当苦痛だったんですけど…。
ちなみにこのFauraは警官がやってきて慌てたSuzyを
自分のカフェで働かせてあげることにします。

Doc以外の男性陣はみんなでまとまって
倉庫みたいなところに住んでいるのですが、
パブのオーナー(この倉庫も所有してる)が変わったのを機に
きっと彼はここの倉庫も自分の所有物だとわからないからって
レントを払わず、のらりくらりと生きていて、
そんな生活っぷりを楽しく歌ったり(“A Lopsided Bus”)
何故かそこに最近星占いにはまっているというFauraがやってきて、
Hazelの誕生日を聞いて、あなたは大統領になると言ったり、
パブのオーナーが来て、みんな一瞬固まるんだけど、
実は知り合いのトランペッターを雇ってあげて欲しいと言ってきたり、
(確かここのシーンで”The Bum’s Opera”)
とにかく話がなんだかあっちこっちに飛ぶので、
シーンシーンは楽しいけど、
うん?で、今のシーンはなんだったの?みたいな感満載でした。

しかもこの男性陣、人がいいのか悪いのか、
オーナーにばれないうちに、
この倉庫の所有者をDocにしてしまおうと(彼は追い出したりしないから)
この倉庫を商品としてRaffleやろうぜ(WinnerをDocにするからくり)、
と思いつくのですが、
そのRaffleの売上げでDocに顕微鏡を買ってあげよう!とも考えます。

一方のDoc。
Suzyにどうせ論文を書ききったことなんてないんでしょ、と言われて、
一人部屋に閉じこもって研究を続けているのですが、
いかんせん、まともな顕微鏡がないので論文が進まず。
そこにDocのことがなんとなく気になっているSuzyは
Docがいない間にDocの部屋を片付けたり、
Docと話がしたくて、Fauraに頼まれてケーキを持って来たよ、
と部屋に来たのですが、Docは鈍感なのか、
部屋にレプリカンが来たんだよ、とか、
ケーキをくれたSuzyの魂胆はなにかな、とか
言ったりするもんだからSuzyを怒らせてしまいます。
みんなに論文のひとつもろくに仕上げられないって言われてるんだよ、
前はいいやつだったのに、って言われてるんだよ、とまで言われ…

昔はこんな人間じゃなかったのに、と歌う”The Man I Used To Be”
はぁ、またこのソロも声が素晴らしい。
音の幅は狭いんだけど、その中を結構動く曲なんですが、
メロディーがそもそも気持ちよいのに、
音程ぴっちりだし、声響くし、
何かα波でも出してますか?っていうぐらい心地よいのです。
ほんと、この声と結婚させてくれませんか(笑)?

ここはDocの昔の自分、ということで
チャーリー・サットンが出てきて踊るのですが、
一緒にWillさんも踊るのかと思いきや、
ちょろっと足を上げたぐらいで終わってしまいました。
ぶー、前のBAR並のダンスを期待してたのにな(笑)

そこにFauraが登場し、Flag Cafeであるバンドのパーティーが
行われる日に、Suzyがジャマだからディナーにでも
誘ってあげて欲しいと頼みます。
(本当は二人がもどかしくて、一歩を踏み出す機会を演出)
まんざらでもないDoc。頼みを聞くことにした上に、
Fauraがじゃ、言っておくね、というと自分でSuzyを誘い出す、
だなんて言っちゃって、手紙なんぞをしたためちゃいます。
ちょっとかわいい(笑)

Cafeに戻ったFaura。ここで”Sweet Thursday”を歌うのですが、
多分これ有名な曲なんですよね?
音はずれてましたけど(←、盛り上がってました。
一方お誘いを受けたSuzyはそんな気になるDocの前で
きちんと振舞えないからと断ろうとするのですが、
Fauraが言葉を発する前にもう一度考えなさい、と助言し、
(Think!というと、オケがポン!と音を鳴らす)
Suzyに自信をつけます(“Suzy Is a Good Thing”)。

レストランでのデートは、Doc、ちょっと格好つけちゃって、
普段はつけないネクタイなんぞを締めています。
Suzyはちょいちょい余計なことを口走りそうになるのですが、
ポン!と音がなるので、なんとかLadyらしさをキープ。
ここで彼女への気持ちを歌う”All At Once You Love Her”
なのですが、これまたステキで。
ステキしか言えないぐらいステキなんですよ(笑)
低音を思いっきり響かせて、聞かせてくれます。


はぁ、もうずっと歌っててくれやしませんか、
というぐらいな気持ちでAct1終了です。

↓その美声が聞けます。


Related Posts

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *