09年に一度見たJBなのですが、事前にあらすじを教えていただいたり、
Four Seasonsについて少し調べてしていたので、
話の流れはわかるものの、セリフが全然聞き取れず。
でも一見簡易なセットに、バックスクリーンを上手に使った演出が面白く、
かつ観客が動きやダンスに対してではなく、
セリフにガンガン反応しているのを見て、
これはいずれきちんと台本を読んで、しっかり予習した上で見なくては、
と思い続けていました。今回やっと枠が確保できました。
August Wilson Theatre
B6
$137＋手数料
Telechargeで購入
はい、コレも定価払いました。
最近こそtktsに出るようになったけど、
前回後ろから3列目ぐらいで見たときはバックスクリーンが見切れたので、
今度は前から見たいと思って、定価でえいや！と買ってしまいました。
ただ、席に座って、あちゃーと。
そうだステージライトって階段があるんだった…
階段を昇り、セットのちょっと奥に入ると顔見えません。
なので前方で見る方はステージレフトおすすめします。
でも基本は目の前でキャストを見られるいい位置でした。
キャストですが、またAndy Karl出たw
去年も思いかげずWickedで見たのですが、
そのとき恐ろしく声が小さくて、あまりいい印象がなかったのですが、
このTommyの役はスゴく合っていたと思います。
田舎者で、野蛮さもあるんだけど、根は面倒見のいい兄貴分、
という雰囲気がスゴく出ていました。
Frankie ValliはJarrod Spector。
彼は歌に期待していて、最初ほんの少しだけ
キーンと金属みたいな声質だったので、これで2時間半見るのかな、
と一瞬不安になったのですが、
3曲目ぐらいからすぐに彼の声に引き込まれました。
あとTommyは最初から最後まで人となりがあまり変わらないのと対照的に、
Frankieってみんなに面倒を見てもらうお子ちゃまから、
どんどん成長していくんだと思うのですが、
2時間半の中ですごく雰囲気が変わっていって、
歌もさることながら、演技もいいなーと思って見ていました。
後半の、傲慢ではないんだけど自分に自信を持っている様子は、
力強さではなく、むしろ恐ろしさを感じてしまうぐらい。
あぁコレならグループがうまくいかなくなるのも、
わからんでもないな、という印象を受けました。
Bob Gaudio役のQuinn VanAntwerpは
これがBwayデビューですが、ずっとツアーでやっていたようです。
Bobって最後にグループに加入し、一番年下だったかと思うのですが、
初々しさがあって良かったです。
雰囲気が幼い＆優しいのでショービジネスの世界で
やっていけるんだろうか、みたいな感じがあったのですが、
Frankie以外がグループからいなくなっても、
非凡な才能を生かし自分の意思通りに物事を進めていて、
したたかっていうとイメージが悪いけど、なかなか抜け目がないな、
となんだか感心させられちゃう感じでした。
ただ見た目的にもうちょっと若いと良かったかもw
Nick Massi役のMatt BogartはNickのイメージを変えてくれました。
前のときは全然この役の印象がなくて。
4人の中でも比較的地味な役回りだと思うのですが、
存在感があったので、4人のバランスが良かったです。
しかもあの低音すごいね。
よく響いていたので、Jarrodの高音といい意味で打ち消し合っていて、
(どっちかだけが目立つということがなくて)
バランスが良かったと思います。
作品全体としては、やっぱりJB面白いわ。
台本を読んでも聞き取れないところがいっぱいあったけど(笑)
やっぱりこれは脚本が面白いと思います。
他の作品みたいに、ここがfavorite momentと言うのが特になく、
作品全体が素晴らしい。
チームの激動を、これ以上なく完璧にまとめてますよね。
こういう伝記もの(?)って下手するとストーリーを
進めるだけで手一杯で、面白さが片手落ちすることがあるけど、
The Four Seasonsの曲がむしろこのミュージカルのために
書かれたんじゃないかと思うぐらい自然に入ってくるし、
曲でストーリーの流れが止まることもないし、本当に素晴らしい。
セリフもwitが富んでいて、
しかもキャストのタイミングの良さと相乗効果で更に面白くなってるし。
終わり方も結構あっさりしてるのに、
4人のお涙頂戴の友情ものみたいな、安い作りじゃないし、
最後のエピローグがスゴくいいから、決してハッピーエンドではないのに、
「The Four Seasonsが心の中で生き続ける」って言っても、
あながち間違った表現ではないかと思うほど、
あの4人と4人の人生が印象に残るんですよね。
派手な演出も衣装もダンスもないのに、
見終わったあとのあの満足感はなんなんでしょう。
そして見たあとはあのフリで歌いたくなりますよね(笑)
あーー大満足！
