NY旅行-GW La Cage Aux Folles(5/1 Matinee)

日曜日のマチネはこの回がクロージングだった「La Cage」
9月の旅行のときも見たのですが、
主演がこのミュージカルの作家でもあるHarvey Fiersteinさんと、
Shrekで見たChristopher Sieberさんに代わり、
JabocがRobinからRENTのオリジナルエンジェルの、
Wilson Jermaine Herediaに代わったので、
このリプレイスのニュースがあがったときから見たいなぁと思っていて、
ちょうど滞在中にクロージングを迎えるというので、
即チケットを抑えました。
一度全体が見渡せる席から見たので、今回はC9。
A列を潰して作るキャバレー席みたいなのが
後ろのことを全然考えずに椅子がやや高めに設置されているので、
B列だったら見えないんじゃないですかね。
Cは少し頭が重なったけど、全く見えない、というわけではなかったです。

そう、あと最終日なのでマシューあたり来ないかな、
と思ったけど、来なかったです(笑)

La Cage Aux Folles
Longacre Theatre
C9
$…いくらだったっけ?
telechargeで購入

いつも劇場前にいて、開演前まで盛り上げてくれるの彼女(いや、彼??)
この日は着物のようなものを羽織っていました。
相変わらず余興がうまい。
明日からunemploymentだって嘆いていました。
そして客席も、もう開演前から熱気がむんむん。
しかも、見たことのないゲイカップル率で、
みんなもう席に座った瞬間からアツアツ(死語)で、
ちょっと劇場内がいつもとは違う雰囲気でした。

例の余興の彼女が、これまでに1度以上見に来たことがある人?!
みたいなことを聞いていたんですが、半分以上はリピーターだったんですかね。
最高はなんと32回でした。

いよいよ開演。
Christopher Sieberが出てきた瞬間から拍手大喝采です。
そして、出てきた瞬間思った。
このGeorges好きだわー。
というのもですね、結構オトコマエじゃないですか、この人。
(うん??個人的な好みか??)
なので、あの赤紫っぽいベロアのジャケットが似合ってて、
なんか色気がムンムン出てたんですよね。
それがいかにも「自信たっぷりな支配人」っていう感じで。
ほらー、前の人はさ、ちょっと枯れてた感があったじゃない。
「And you」と最前列の人を徹底的にいじるときなんかも、
その視線のいやらしくて、その色気がこの役をすごい魅力的にしていました。

前回、あまりにキレイで息を飲んだ「Les Cagelles」
少しメンバーが代わっていたのかな。
全体的に以前のような「美」はちょっとトーンダウンしていたけど、
筋肉がすごいのに女性的な動きもすごくキレイな
“We are what we are”を今回も楽しめました。
この作品、まずこの曲でぐーっと引き込まれますよね。

そしていよいよ、この人登場。Harveyさん。
去年の2月にSFでツアーのFiddler on the Roofで
一度この人を見ているのですが、もうそのときはひどくてですね。
声が全然出てなかったんですよ。
年齢も年齢だし、もうそこが限界なのかなぁなんて思ってたんですが、
声に張りはあるし、よく響くし、一体前はなんだったの?と思うぐらい、
全くの別人のHarveyさんがそこにはいました。
前はダミ声でよく聞き取れなかった台詞も、
今回はダミ声でもすごくクリアに聞こえてきて。
Broadwayの舞台に立つってことは特別で、
体を整えるレベルも全然違うんですかね。
そしてやっぱり登場したときはなかなか鳴り止まない拍手でした。

Albinの部屋にGeorgesが入って、早く準備するように説得するところ。
なんかChristopher Sieberさんも体が大きい部類だと思うんだけど、
Harveyさんに喰われてしまいそうな体格比。
しかも年齢もちょっと離れているんじゃないですかね。
なので一瞬バランスが悪く見えたんだけど、
でも話を始めると、Georgesのやさしさというか、
包容力がすぐに見えてきて、このシーンで私、
前の2人よりこっちが好きだな、って思いました。

そしてHarveyさん、あの体型だし、Zazaの衣装とか、
どんな感じになるんだろうと思っていたのですが、
最初はやっぱり迫力がすごいとは思ったものの、
だんだんキュートに見えてくるから、不思議なものです。
Les Cagellesの誰よりも大きかったので、
それはそれでこのナイトクラブの看板、っていう感じもして、
あまり違和感はありませんでした。

ちなみに今調べたらSieberさんは69年生まれ、
Harveyさんは52年生まれだそうな。

そう、なので、GeorgesとJohn-Michelのシーンは
あまり父子に見えなかった(笑)
あと、そうだ、また忘れてたけど、Jacobがですね、結構不発で。
Robinのときは出てきた瞬間からインパクトがあったけど、
今回はそういやAngelいつ出てくるんだっけ?と
数シーンすっかり見落としたあとにやっと気づくぐらい印象がなくて。
全くはじけてないから、薄味、って感じだったんですよね。
これはちょっと期待はずれでした。

で、またSieberさんに話を戻すけど、
どこのシーンもかなり抑え気味に歌ってまして。
Shrekでもっとがんがん響かせて歌っていた印象があったので、
最初はどこか物足りない感じがあったのですが、
でも抑えた中に、パワーがこめられていて、
あー、うまい人ってのは抑えて歌ってもちゃんと伝わってくるんだなぁ、
なんて思いながら聞いていました。
で、Song on the Sandの最後だけ、オペラ歌手並の声量で
揚々と歌い上げたんですよ。もうそれがすごくてすごくて。
あのシーンだけ切り取って何度も再生したいぐらい、すごい迫力でした。

そしてやっぱりすごかったのはI am what I am。
Act1の最後のこの曲、全然拍手が鳴り止まなかったです。
Harveyさんの場合、Les Callagesが歌うのを止めるときに、
すごく静かに、stopって言うんだけど、
ヒステリックにやめてーー!!っていうわけじゃなくて、
静かな声で、申し訳なさそうに止めるんだけど、
その静かさが、引き裂かれるぐらいショックを受けていることがわかって、
そのあと、この曲に入るのがすごく自然で、
静かなところからだんだん曲が進むにつれて盛り上がっていって、
最後、もう大盛り上がりでした。
あー、やっぱり自分で作った人は違うな、と。

そしてAct2。
Albinの機嫌をなんとか直そうとするGeorgesがかわいくてねぇ。
というのも、背がHarveyさんの方が高いから、
Sieberさんがちょっと見上げる形になるんですけど、
その上目遣いが、いや、ちょっとそれずるくない?
そんな目されたら許しちゃうし、みたいな感じでした(笑)

で、Masculinity。
ここはよりコメディ色が強くなっていたというか、
2人の息がぴったりで、間が良くて、
小気味良く笑いが起きていた、という感じです。
そう、この2人だとよりコメディ色が強くなっていて。
終始ニコニコって笑える感じだったし、
少し重くなりそうなところも、間の良さでスーっと進んで行って、
Harveyさんのイメージするこの作品を、
この2人だとちゃんと実現できてるんだろうなぁなんて思いながら見ていました。
結構、前回見たときと作品のイメージが変わったんですよね。
前は前で、キレイなストーリーだなぁって思ったけど、
今回はより笑った分、気持ちが軽くまろやかになったというか。

Anneの家族とのシーンは、
うーん、やっぱりここもAngelがねぇ。
めっちゃ笑えるところだと思うんだけど、
イマイチ乗り切れないで終わったしまった気がします。

でも、The Best of Timeから最後にかけて、
「無垢なバカ」John-MichelがやっとAlbinの大切さがわかって、
皆に謝罪するところは、今回もほっこり。
そして最後、AlbinとGeorgesが階段に座りながら
キスをするシーンがですね。
なんかここが本当にすごく良くて。
愛情もそうだけど、お互いへの信頼がすごく感じられるというか、
ひいてはこの2人のキャスティングって本当に良かったなぁと
すっごくいいもの見せてもらったなぁという感じがしました。

そしてカーテンコール。
もうみんなに割れんばかりの拍手。
最後にHarveyさんから、作品ができるまでと、
これまでの軌跡についてちょっとしたスピーチがあって終わりました。

あーーー、ほんと、今回これ見てよかったー。
この2人のカップル、私、本当に好きでした。

終わった後はSDに行ってみたら、結構な人。
全員がサインに応じていました。

私もHarveyさん、Sieberさん、John-Michel、
そしてWilsonにサインをもらいました。
Harveyさんが一番最後に出てきたんだけど、
一人ひとりにゆっくりサインしてお話してたのが印象的でした。
隣のお店で打ち上げがあったようです。
そしてLes Callagesは皆、テンションが高かった(笑)

はぁ、本当にいいもの見ました。

 


Related Posts

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *