NY振り返り日記 11/20(土)-Wicked-

見事当てたチケットを手にいよいよ劇場へ。
Wickedは初めて一人でNYに旅行した06年9月に見て以来なのですが、
その旅行で確か唯一定価で買ったミュージカルでした。
当時の感想には、セットはすごいけど、話はイマイチと書いてあった(笑)

当時はほとんど英語が聞き取れず、ストーリーがこんがらがったので、
某劇団のを、内容を確認しに見に行ったんですが、これがまたすごい代物で。
なので、いつかちゃんとB’wayで再挑戦しようと思っていたのですが、
普段は新作で枠が埋まってしまうので、なかなか見る機会がなく
4年も経ってしまいました。


Gershwin Theatre
BB113$26.50
Lottery

正直、この劇場、全然覚えていませんでした。
入り口とか、エスカレーターとか、ロビーとか。
一度来ているはずなのに、こんなに覚えていないのは、
よっぽど印象が薄かったんだろうなぁ、この作品。

ですが!!
もう先に結論を言おう。
今回のWicked、ほんとによかったです。
セットと衣装だけ豪華、っていうイメージが完全に覆った。

というのもですね、Mandyもまぁよかったんですが、
Glinda役のKatie Clarkeが本当によかったんですよ。
1巡目のナショナルツアーで約2年、この役をやっていたそうで、
すっかりGlindaが板についている感じでした。

以前見たときは、ElphabaがU/Sだったんだけど、
それでも歌がすごいなぁと印象に残ったわりには、
全然Glindaのことを思い出せないのですが、
今回は、むしろGlindaのことしか思い出せないぐらいです。

ただかわいさだけを強調したぶりっ子を演じるのとは違って、
ぶりっ子の中に吹っ切れた感というか、笑いを忘れていなくて、
下手すると「イタイ人」になるGlindaをとてもキュートに演じていました。
かわいいんだけど、でも一歩客観的に自分を見ている感じがあって
そのラインが絶妙でした。
あと、強弱がすごく良く出ていたというか、
マジメに演じるところと、かわいさを強調するところの
ギャップが大きくて、彼女の色んな表情が見れました。
すごく好感のもてるかわいさで、インターミッションで
小さい子たちが「トス、トス」とまねしていたのも、うん、気持ちわかるよ!!

Mandyは普段の声が低いので、男前なElphabaでした。
で、歌もうまかったんだけど、
Glindaと比較しちゃうとね、ちょっと演技が喰われていた気もします。
なんかちょっと不機嫌なElphabaだったんですよね。
斜に構えている、というか、虚勢の裏にあるピュアさ、
みたいなものがない気がしました。

そしてthe Sexiest ManのAndy Karlですが。
いや、やっぱり私はあのランキングに一言言いたい(笑)!!
どこがsexiestなのよー!!
個人的にはどうも好きになれず(笑)
あと、声が異様に小さくて…。
私の目の前にスピーカーがあったからなんとか聞こえたけど、
でもその声量のなさは、一体なんだったんでしょう。

ストーリー全体は、というと、あれ、こんなに感動する話だったっけ??
というか、最後の方の歌の最中にGlindaの表情にやられて、
ポロっと泣いてしまいました。
特にElphabaがいなくなって、村人がお祝いをする最初のシーンに
戻るところで、シャボン玉の出る乗り物に乗り込むときの表情が、
もうすっごく切なかったんですよ。
しかもカーテンコールの間も、まだ涙を溜めていて。
いや、なんだか結局Glinda日記になっちゃっているけど、
そのぐらい彼女はよかったです。

そして相変わらずセットも衣装も豪華だったし、
こうやってWickedのイメージが好転したし、
見てよかった、と、とてもいい気持ちよく劇場を出ることができました。

…で。
この後一旦Kさんと別れて、急いでアバクロでお買い物。
やっぱりここでお買い物しないとアメリカに来た気がしません。
そして荷物を置きに一度Kさん宅に戻って、
BARを見にまた劇場に向かいました。


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