評判がイマイチで、見なくてもいいかも、と
何度も思ったWSSですが、
作品的に見ないといけないような気がして結局見ました(笑)

West Side Story
Palace Theatre
D123

席はあらかじめtelechargeで買ったものですが、
3連番でもD列が取れました。(もちろんディスカウントです)

下手側だったのですが、Jetsが下手にいることが多かったので、
唯一見たかったKaren Olivoが良く見えました。

でもね。この作品に関してはKarenをやっと見れた!
ということぐらいしか、ポジな印象がありません。

ここから永遠と愚痴が続きます。

まず音響。
普通はこんなに前に座るとアンプの音をがんがん
体に浴びるものですが、劇場が広いからか、
アンプがオーケストラとメザニンの間ぐらいの高さに設置されていて、
音が頭の上を通っていきます。全然音に迫力がありません。
台詞も頭の上を素通りしていく感じ。
舞台も他の劇場と比べてちょっと高いのか、
せっかくの前方の席なのに、視界も音もなんだか空を漂っている感じです。

そして…
全然内容に入り込めませんでした…。

WSSが終わったあと、Imperial Theatreに走ろうと、
そっちにドキドキしていたことを差し引いても(笑)
ここまで身が入らずににBroadway作品を見たのは初めて。

ダンスは一瞬圧倒されるけどよくよく見ると、
感動するほどのものじゃない、というか、
「不良さ」が全然なくて、「危ない」迫力がなくだんだん飽きてくる。
(ダンスで言えば、Finian’s Rainbowのほうが断然良かった)
トニーはぼんくらみたいだし、
マリアの声というか歌い方が好みじゃないし、
2人とも演技は学芸会みたいだし、
スペイン語が多すぎて会話もわかんないし、
マリアとアニタ以外の女性キャストの演技がイマイチだし、
何かこの作品でいいことってあったっけ?という感じ。

まぁトニーは歌はいいなぁと思ったんですけどね。
でもマリアの歌い方って全然気持ちが伝わってこないし、
演技自体も平坦で、表情に乏しく、人形が演じているみたい。
前半から「この人、やる気あんのかな」と思ったぐらい、
意気込みというか、気持ちも全く伝わってきません。

そもそもこのご時世、こういうストーリーに共感はできないしねー、
兄を殺されたのに、一目ぼれに相手にそこまで入れ込むって…。
世間知らずもほどほどにしてくれよって感じだよねーと、
観劇中に既に自分を慰め始めていたのですが、
多分俳優が素晴らしければ、
こんなストーリーでも入り込めたと思うんですよね。
映画を初めて見たときにはすごい衝撃を受けたのに、
今回はこんなにつまらない作品だったっけ?という感じでした。
(一般の人が書いた感想って結構アテになるのね)

こんなんだから、まさに「Karenの一人舞台」って感じですね。
これ、Karenがいなかったら私は見ていられません。
彼女のダンス、表情、歌、どれもずば抜けていました。
というか、この役に対する向き合い方がもう全然違う気がしました。
(ITHでも見てみたかったよー)

それでも最近までディスカウントが出ていなかったんだから、
作品そのものの力ってすごいですね。
正直、よくここまで持ったなぁ、というか。
ディスカウントで買ったとは言え、初めて見て損した、と思いました…。
お金より、時間を損した!って感じですかね。
限られたNY滞在の中でWSSよりも、
N2NかBEか、やむなくリストから外したROAを見ればよかった。

うん、もう、全てはKarenのためだった、と思うようにしよう。

ということで、終わったあとは余韻に浸ることなどなく、
一目散にImperial Theatreに向かったのでした(笑)

 


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