土曜日イブニングは1月の旅行で一度見たBilly Elliotを見に行きました。
一度見て満足した作品で、リピートはないなぁと思っていて、
当初は見る予定に入っていなかったんだけど、
RENTのDVDを初めて見たときに、Will Chaseに一目惚れ。
(彼のRogerを見なければ、RENTが好きになることも、
Adam Pascalにハマることもなかったでしょう)
このRENTの恩人を絶対に見に行かなくては!と、
小さい役なのは覚悟で見に行くことにしました。

あんなに歌声がいいのに、
全然歌わないTony役で使うって、プロデューサーも贅沢だな(笑)

一度見ているので席はサイドでもいいから、
前の方の席で観たいと思っていたら、B9というのが出てきました。
前から2列目の一番端っこでしたが、
前に人がいなかったのでかなり見やすかったです。
あとすぐ隣から子どもたちが入場してくることも。

ちなみにこのB9ってのは当たりでした。
Billyの家のシーンは、舞台の下手にセットがあるのですが、
だいたいそのダイニングテーブルにWillが座っているので、
かなり近い位置でWillを見ることができました。
あとMinerたちが集まるシーンも、
左の椅子に座ることが多かったです。
B9からだと椅子に一列に並ばれると他の人と重なっちゃうのですが、
Willは前かがみになることが多かったので、難なくクリア、でした(笑)。

実は1月に見たときってお兄さん役の印象が全然なく、
Willの出番ってそんなにないんだろうなぁと思っていたのですが。
意外といっぱい出てきました(笑)

ということで、ほぼWillしか見ていなかったので、
まともな感想にはならないと思いますが、あしからず。
ちなみにBillyはTommy Batchelorくん、
MichaelはTrevor Braunくんでした。
1月からの変更点でいうと、Mrs. Wilkinsonが変わったのと、
Will Chaseが入ったこと、かな。

Billy Elliot
Imperial Theatre
B9

劇場に入ってまず確認したキャストボード。

Will Chaseの名前がちゃんとありました。


Little Boyが出てきて、ストに関するニュースが流れ、
MinerたちのThe Stars Look Downがはじまります。
もしやこの中にWillがいる!?と思ってかなり目をこらして探してみると、
おー、似ている人がいる!!
目の前で踊ってるじゃん!と思ったら別人でした(笑)
口ひげがあって、ちょっとソフトな雰囲気だったのですが、
もしやWillは口ひげをつけてやっているのか?と思うほど似てました(笑)
Playbillを見たら全然似てなかったけど。

舞台下からリビングのセットが出てきてWill登場。
おーーーー!!!本物だっ!
Blue Eyesがステキだよーーー!
そして最初っから怒ってるよー(笑)
もうイライラしている演技はほんとに絶品ですね、この人。
というか、かなりお兄さん目立ってない?
それは私がWillばかり見ているから?
いやいや、それを差し引いても、お兄さんの存在感が大きいです。
前のお兄ちゃん、こんなに目を引くほど怒ってたっけ?
お父さんにたてつきながら、扉をバタンとしめて、ストに向かうのですが、
ちょうどその扉も目の前で、めちゃめちゃイライラしているWillを
ほんとに目の前で拝みました。

最初WillがTonyで年齢的に平気なのかな?と思ったのですが、
お父さんが結構年寄りに見えるので、なんとかバランスはとれてますね。
なんだかそんなことにホっとしてしまいました。

場面は変わってボクシング練習→バレエのシーン。
以前はDavid AlvarezくんのBillyを見たのですが、
Tommyくんの方がこなれている感があります。
もうちょっとDavidくんは控えめな感じでした。
(でもDavidくんの方がダンスは上手かった)
ただMichaelがちょっと物足りない…かな。
ダンスは上手いんだけど、間がなぁ。
前に見た子のほうがエンターティナーという感じで、
もうちょっと客を盛り上げていた気がします。
でも2人でボクシングをするシーンは
テンポが良くいい意味でバタバタ感があって、かなり爆笑になっていました。
Mrs. Wilkinsonは、ちょっとぽっちゃり目。
以前のHaydn Gwynneより田舎っぽさがありました。

そしてBEの中で一番好きなSolidarityのシーン。
さすがに端っこの席なので、大人と子どもがクロスするシーンは、
あまりキレイに見えません。
なので、ひたすらWillを目で追っていました。
Minerは全員同じ格好だから見分けがつきづらい!と思ったら、
DadとTonyだけは上着の前をあけていて、
インナーで区別できるようになっていました。
あれ、赤だったかな、緑だったかな。
でもこのおかげでWillを見逃さずに済みました。
一列に並ぶとだいたい真ん中らへんでした。
そもそも他のMinerよりは大きく動きまわっていたかな。
スト破りに向かって「Scab!」と叫ぶシーンもかなり目立ってました。

…で!Will、小さな女の子と踊ってたよ!!
椅子を使うシーンでは前から2列目の下手側。
子どもと一緒だから、一瞬「父の顔」になるのかと思いきや、
やっぱりそこは役者さん。
ちょっと顔が必死そうだったけど、一瞬もニコっとせずに、
役に入り込んだまま踊ってました。当たり前なんだけど…。
でも大人と子どもが絶対に目を合わせず踊るんだけど、
それぞれの時間の経過をこういう振り付けで
表現することに改めて感動しました。
そうそう時々、Willが「F*ck!!」って言ってました。
全体を通して、WillのFワード、20回ぐらい聞いた気がする(笑)
そのうちの半分ぐらいはマイクが拾わないんだけど、
前に座っていたから全部聞こえました(笑)ラッキー…なのかな??

次のExpress yourselfは
うーん、Michaelがイマイチだったんだよなぁ。
前回はMichaelくんの客の心の掴み方に感動したし、
拍手喝采だったんだけど、何かが足りなくて。
ダンスは上手いんだけど、イマイチ乗り切れずに終わってしまいました。

話は戻ってWill Chase。
それからDadと言い争いをして家を飛び出し、
でもケガをして帰ってくるところ。
このシーンだったな、ジーパンをはいているんだけど、
その履きこなしがかなりツボでした。
いい具合にゆとりがあって、めちゃくちゃキレイに履いてるの!!
別に足が長く見えるパンツ、というわけではないんだけど、
履きなれているというか、履きこなしているというか、
うーん、これ写真で見てもらいたいぐらいなんだけど、
この人絶対自分に合う服わかってる!という感じでした。

でもここは怒りが最高潮に達するところで、
そうニヤニヤしながら見るわけにもいかず。
だけどあまりに「怒り」が似合っていて、
(世界一怒る役が上手い人ですよね…笑)
どういう表情で見ていいのか悶々としてました。
ただケガのメイクがかなり痛々しく…。
というか、Willの顔が血でかなり人相悪い(笑)
ちょっと凝視できない怖さがありました。
で、さらに、Billyに向かって踊ってみろ!と詰め寄るもんだから、
劇場の空気がなんだか張り詰めてる。
そう、ほんとはTonyってこういう役なんですよね。
自分がMinerであること、そしてストをし続けることに
命をかけていて、単なる意地っ張りじゃなくて、
合ってるか間違っているかは別として、今していることに信念がある。
前回とは全然違うTony像にちょっと感動しちゃいました。

でもどこかで、Willも北東部の訛りを練習したんだーとか、
あ、この表情Rogerで見た!とか、
この手の動きもRogerで見た!とか、
(一体何度RENTのDVD見たんだろ、自分)
余計な思いが頭をぐるぐるしてしまって…(笑)
うん、一度真剣に「ミュージカルそのもの」を見ておいてよかった。
(ミュージカル全体とWillの両方に集中するのはムリ)

そしてAngry Danceへ。
ここはさすがにWillは出ないよなぁと思ったら、
はじまってすぐにMinerたちと一緒に、
下手から上手に走って行きました。
危うく見逃すところだったよ、Will…。
でも出てきたのはそこだけかも。

Angry DanceはTommyくん、良かったです。
トニー賞で見たTrentくんなんか断然うまかったから、
最初の3人と比べたら酷かなぁとも思うんだけど、
あの長時間のダンスを一度もトーンダウンすることなく踊っていました。
最近お疲れ気味だ、なんて書きこみもあったけど、
この日は完璧だったんじゃないかと思います。
あ、書き忘れていたけど、Tommyくん、歌も良かったです。
もう少し下手なのを想像していました(笑)

で、ここで前半終了。
うん、感想が一番長いかも (笑)

後半はクリスマスパーティーからスタート。
ちょうど上手の階段から子どもたちが舞台にあがっていったので、
BillyやMichaelをもう手が届く範囲で見れちゃいました。

ここでのTonyは開演してから初めての笑顔。
缶ビール(?)を飲みながら楽しそうにしてます。
…がここは舞台上手にたつので、
風船で顔がちょうど隠れてしまって見えない。
せっかくニコニコしてるのに-!!
でもDadが歌う前に、Dadをからかうところでは
結構舞台の前方に出てくるので、しっかり見えました。
台詞を言い終わったあとも、周りに「勘弁してよー」みたいな
演技をしていて、それもしっかり目に焼きつけられました。
ただDadの歌が終わって家路につくところは
一番先に扉を出て行ってしまいました。
(セットの裏から舞台裏にはけるのは見えたんだけど)

そして唯一Tonyの歌詞があるHe could be a starへ。
Scab!と叫んでいたら、何故か見つけてしまった父親の姿。
それまで威勢よく叫んでいたのに、一瞬で表情がかわり、うろたえる姿が痛い。
CDではちょっと音に乗せて台詞を言うけど、Willのは完全な台詞でした。
ストをずっと続けてきて、これからも続けるものだと思っていたものが、
身内から崩れていくというショックと、
もうDadとは話すことができない、という台詞がすごく胸に突き刺さりました。
ここは歌に乗せなくて正解なのかも。
そのあと(だったっけ?)の体育館のシーンも、
椅子に座りながら頭を抱え込んでいて、
周りからの寄付にも噛み付くんだけど、
なんかWillも葛藤とか理解ができなくて苦しむの表情がいいなーなんて思ったり。
これまではDadの葛藤にグっときてたけど、
今回は、まぁWillばかり見ていたからですが、
Tonyにすごく感情移入してしまいました。

ここで場面転換し、オーディションのシーンへ。
Electricityも芯が安定していて良かったです。
この子、シカゴプロダクションを任されただけありますね。

で、オーディションの結果が届くシーン。
Dadはそわそわしている感じをどちらかというと
コメディーっぽく演じますが、Tonyは真剣にそわそわ。
階段を昇ったり降りたりするのも真剣で、
あー、Tonyってすごくマジメでカンタンに方向転換できない子
(Willを見ながら、「子」ってのもおかしな話ですが)なんだなぁというのが、
こんな細部からも伝わってきました。
そして最後にゴミ箱からオーディション結果を取り上げ、一番喜ぶのもTony。
あの目が下がった感じのやさしい表情です。

…が、そんな喜びもストが終わったと知り一変。
硬い表情になったまま、炭鉱に向かいます。
このときは一番前の下手側。
またしても私の席から近い!
このB9席、最高です。

そして待ってました!カーテンコール。
Billy、Dad、Tonyの3人が登場!
(かなり他のシーン飛ばしてますが…笑)
DadとTonyはタップシューズではありませんが、
チュチュ姿見れたー!
そしてタップっぽい動きをしてしてるー!
もう笑いが…!!
Willが顔は超ニコニコしているけど、足がかなり真剣だよ!
そしてTonyへの拍手がかなりでかかったです。
1月のときのTonyはほぼ印象になく、客席からも拍手がまばらでしたが、
今回は全然違う!拍手喝采です!Dadに負けない拍手でした。
みんな、やっぱりWillの良さに気づいてくれたのね(涙)

そして最後は他のMinerと同じく列に入って踊ってました。
踊ってたというより、輪になっていた、という感じかな。
Billyじゃなく、ずーっとWillが移動していく先を見入ってました。

いやー、それにしても、Tonyって結構重要な役でしたね。
あの1月のTonyは一体なんだったんだ?と思うぐらい。
何度も言うけどWillばかり見ていたのを差し引いても、
彼のTonyは素晴らしかったです。
一度BEを見ているけど、Will Chaseが気になっている方。
是非前方でFワードをたくさん聞きながら、
チュチュ姿を拝むために是非もう一度見に行ってください!と
声を大にして言いたい!彼のTonyはフルプライスの価値あるよ!

全体を総括すると、なんだか笑いのシーンが増えた?と思いました。
1月ってこんなに笑ってたかなぁ。
…と思って初期から何度か見ている人に確認したら、
特に変更したところはないよ、とのこと(笑)
少しヒアリング力がアップした、ということにしておきましょう。
でも何度見ても演出とか振り付けには感動しますね。
1度目より、今回の方が細部に目が行って、
より綿密さに圧倒された感じでした。

終わったあとはもう大興奮のまま外に出てSDに向かったのですが…。
やばい、雨が結構強い。
子役は出てくるけど、大人が全然出てこない。
(子役は親御さんが45th st側で待っているんですね)
万が一の事態も想定し、外で待っていましたが、
20分経った頃、SDから出てきたスタッフ?アンサンブル?に
「誰を待っているの?」と聞かれて
「Will Chaseは帰っちゃいましたか?」と聞いたら
一度中に戻って確認してきてくれました。
「He’s already left」だって。

この興奮を伝えたかったのですが、違う出口から帰っちゃったのかな。
ということで、SDは翌日リベンジを決行したのでした。

この日、軽く凹んだのは言うまでもなく、です。
でも生でWill Chaseが見れて、
あー、私この人の声とか雰囲気とか顔とか好みだわ、と
改めて認識したのでした。

…それにしてもこのエントリ長いな(笑)

 


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