NY旅行を10月に延期して、一番良かったーと思ったのが、
このJude Lawの舞台を見れたこと。
世界で一番セクシーだと思っているのですが(笑)
まさか生で見る機会があるだなんて思っていませんでした。
しかもチケットを探していたらA2なんて席が出てきた!!
なんだか運を使っちゃったな、という感じですね。

先にお断り。
作品の内容はDVDと日本語の本で予習していきましたが、
やはりShakespeareを聞き取るのは相当ハードで、
台詞は4割聞き取れたかどうか。
なのでほぼ、視覚的な感想しかありません。あしからず。

Hamlet
Broadhurst Theatre
A2

席に着くと、ほんとに舞台が目の前。
しかも通路側だから、舞台と自分の間に何も障害がない。
これはもう期待が高まります。

幕が開き、防壁のシーンから始まるのかな、と思いきや、
さっそくJude Lawが出てきた!!
でも何も話さず、ただ悲しい表情のみ。
そして父の亡霊が現れるシーンからスタート。

この席すごいわ。ほんとに良くキャストが見える。
劇場がちょっと大きいかな?と思ったけど、声も良く聞こえる。

城の中に場面転換し、王の弟のClaudiusにLaertesが
フランスへに戻る許しを貰った台詞のあとに、Hamletが第一声。
「A little more than kin, and less than kind.」
↑この台詞は幕が開く直前に台本でチェック。
第一声は聞き逃すまい、と思っていました(笑)

おー、本物だ(笑)
(ちなみにLaertes役のGwilym Leeもかっこよかった)

このシーンでは背中を丸めて、
できるだけ目立たないようにしているJude Lawですが、
Claudiusがいなくなると、途端に凛々しい感じに。
「Farewell」という言い方がなんだかかっこよかった。
そしてHoratioたちと防壁に行き、父の亡霊を待つシーンから、
どんどんHamletが存在感を増していきます。
ちなみにこの防壁のシーン、トレンチコートの着こなしがステキでした(笑)

そして父が弟に殺されたことを知り、
これまでとは人がかわってしまう(ように演じる)Hamlet。
Poloniusとのやりとりは、
なんだかセリフは流れるように進むのに、緊迫感がありました。
そして学友が訪ねてくるシーンも、
どんどん表情や口調がかわって、どんどん舞台に引き込まれました。

そしてHamletの独白シーン。
“To be or not to be. That is the question.”
うわーーーー。このセリフ、Jude Lawで聞いちゃったよ。
こちらはもう最初っから身構えてこのセリフを待っていましたが、
でも別に大袈裟に言うシーンではないんですよね(笑)
聞き逃さなくてよかった!!
ここの長台詞が終わったあとは拍手がわきあがりました。

前半はあっという間に終了。
多分1時間半ぐらいだったと思うのですが、
全く時間を感じさせないほど。
「え?もう終わりなの?」と思いました。

後半はHamletの独白や長台詞が続くのですが、
苦しみだったり、悩みだったり、
こういう感情をあんなに美しく演じる人って、
もうこのJude Lawを置いて他に誰がいる!と思いました。

まず劇団に頼んで、父の殺害を暗に伝える場面。
ここはHamletが興奮していて、底抜けに明るいのですが、
こういう明るいけど、裏に何か企んでいるものがある表情も
美しいけど不気味でゾクゾクしました。
そして母を責め立てるシーンも、母を突き放す感じが切ないし、
Poloniusを殺してしまって慌てるところも、
Opheliaの葬儀だと知って叫ぶところも、
ひたすらJude Lawの表情を追っていました。
(そういやゴリラのマネもしていたなぁ)

そして最後のLaertesとの剣のシーン。
確かLaertesって剣の達人っていう設定だったと思うのですが、
構えから圧倒的にHamletの方が強そう(笑)
動きも圧倒的にきれいでした。

そして、皆が死んでしまい幕が降りました。

Shakespeareの舞台を英語で見るどころか、
Shakespeareそのものを生で見ることが初めてでしたが、
やっぱり英語がキレイ、というか耳あたりがいいですね。
それをあの美しいJude Lawで見れて、
かつ圧倒的な演技で、3時間10分があっという間でした。
できることならもう一度見たい。
(台本が売っていたので、それも買っちゃったし)
英語は本当に難しかったけど、かなり面白かったです。

そして劇場がいつもと雰囲気が違いました。
スーツのイケメン率高い!
女性もドレスアップしてる!
やっぱりShakespeareって特別なんですね。
しかも何度も言うけど、Jude Lawだしね。
私もJude Lawだから、持っていった服の中で
一番かわいいの着ちゃったしね(笑)

他にもトイレに並んでいたら、
2年前まで大学で英文学を教えていた、というおばあちゃんや、
お母さんに「あなたの初Shakespeareが
Jude Lawで本当にラッキーね」と言われていた
小学生の女の子やらがいて面白かったです。

あー、ほんとはもっと詳細のレポが書きたいのだけど、
今は時系列で思い出せないので、
改めて台本を見ながら追記していこうと思います。

終わった後はもちろんステージドアへ。
柵に入るときに係員のおっちゃんに
「今日のチケットを見せろ」と言われました。
こんなに厳しいの、初めて(笑)

運よく2列目をゲットでき、
直接Jude LawにPlaybillを渡してサインをしてもらいました。
「Thank you so much!」と言ったら
すごい優しい表情で「You’re welcome」と目を見て言ってくれました。
Jude Lawと目が合っちゃったよーーーー!!
もうそれだけでとろけるかと思いました。

ちなみに後姿も素敵だったのでパチリ。

左右に設置されていた柵を何度か行き来し、
今日もまだサインしていない人はいない?と聞いて回っていました。
全員にサインし終わったことを確認し、車に乗り込んでいきました。

あーーー、ほんと夢みたいな3時間でした。

でも、英語がわかればもっともっと面白かったんだろうなぁ。

 


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4 thoughts on “観劇日記4:Hamlet

  1. 日記読んだだけでヨダレ出そう!
    私はB1なのでheatherさんの逆側ですね。楽しみだわ。
    4割も英語が聞き取れたなんてエライですよ!私はきっと「生きるべきか…」と「尼寺へ行け」しか聞き取れないと思う。

    まさか私が見る時、understudyって事ないよね?それが心配です。
    それと、ステージドアにたどり着けるか心配です。
    写真撮影に失敗したら、写真下さいね。

  2. >Megさん
    英語はいやー、難しかったです。大袈裟に言って4割かな。日本語で理解していたので、シーンの内容がわかるからわかったようなものですしね。
    underは出ないんじゃないかなーと思います。だってJude Lawをあんなに売りにしていますもんね。

    そうそう、SDは入ってきた入口から出て右側です。45th st側の出口も最後は人を出すために空けますが、44th st側から出てくださいね!

  3. こんにちは、初めまして。
    JudeのHamletから辿り着きました^^
    すてきな観劇日記、ありがとうございます。私は7月と8月にロンドンで2回観劇しました。その時を思い出してにやついてしまったの言うまでもありません。笑

    またブログお邪魔します。よろしくお願いします。

  4. >nanakoさん
    初めまして。コメントありがとうございました。
    nanakoさんはロンドンでご覧になっているんですねー。ロンドンのほうがチケットが安かった、という噂は本当でしょうか(笑)?
    英語が難しくて大変でしたが、眺めているだけでステキでしたよね。
    また遊びに来てください!

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