NY振り返り日記5日目 またマチネ&イブニング

5日目もまたマチネとソワレ。
ITH2回目と、Billy Elliotです。


ITHは2度目でもやっぱり面白いわぁ。
さらに今回は「おー、この台詞はここに繋がっていたのか!」とか、
こんな照明だったんだぁ、みたいな発見がありました。
が、カンパニー全体を見ようと思ってたのに、
Linから目が離せず、手抜きのないカンパニーの振付は
あまりよく見られませんでした。
Lin、キュートなんだもん(笑)しょうがないわ。
ただ、マチネだからか、全体的に声が出ていなかったかなぁ。
Linが歌い始めたときは、「今日は風邪?」かと思いました。
でもなんとなく全体的に声が響いてこなかったから、席の問題かも。
G列に座ったときには、体全体に音楽が響いてくる感じだったけど、
Q列ではそれがありませんでした。

それでも面白いのにかわりはなし!
トニー賞で見たときには、食指が動かなかったのに、
こんなに面白いとは思いませんでした。
アルバムの歌詞カードにあったあらすじを読んで、
普遍的なテーマだったら、絶対グっとくるものがあるだろう、
終わったあとは晴れやかな気持ちになるだろうと思ってはいたんだけど、
そこに予想をはるかに超えるの音楽とダンスがついたので、
久しぶりに体の底から興奮しました。
しかもそれぞれの曲だけでなく、場面転換にも凝っていて、
こんなところにまで細かい構成があるのか、とビックリでした。
2度見ても、Linにばかり目が行ってしまったので、
アンサンブルやスイングがどう動いていたか、
詳細までは見ることができなかったのですが、
常に歌もダンスも構成も、120%で進むミュージカルだったと思います。
こんな作品をLinのUsnaviで2回も見ることができて良かったー。

終わった後は興奮を引きづったまま、またStagedoorに行ってしまいました。
1度目はLinと写真が撮れればいいやと思っていたので
Linとしか写真を撮らなかったのですが、
2度目は他の出演者もじっくり見ることができたので、
それぞれの俳優さんとも写真がとりたーい!と思い、
BennyやSonny、Nina、Abuelaとも写真を撮ることができました。
Linは他の出演者より大分遅くに出てきたのですが、
木曜よりテンションが高くて、出てきた瞬間「Hey!」なんて声を上げるし、
人が少なかったこともあって、一人ひとりと会話を交わしながら、
写真やサインに答えてくれました。
(木曜は超がつくほど人がいて、どの俳優さんも数をこなすのに大変そうだった)
「コレ、見るの2回目なんです。2回見ても、やっぱり大好き!」といったら、
にっこりして「ほんとに来てくれてありがとう。そういってくれてよかった」
と返してくれました。

イブニングはBilly Elliot(Imperial Theatre)

あちこちで「この作品はスゴイ!」と聞いていたので、
最後の観劇はこの作品で締めようと思っていました。

Billy役は一番見たかったDavidくんでした。

この作品もすごい。
Billyのソロのダンスは言うまでもなく、
Solidarityの子どもと大人のクロスなんか、もう圧巻の一言です。
なんだか今回の旅行は、ITHもそうだけど、
振付の構成にかなり驚かされたというか、
こういう世界にはとんでもないことを考えて、
やってのける人がいるんだなぁと、
改めてB’wayのレベルの高さを見せつけられた気がします。

話を戻すと、DavidくんのBillyは、すごくジュブナイルな感じのするBillyでした。
最初から最後のカーテンコールまで、マイナーの町の子らしく、
どこか控えめな部分がずーっと出ていました。
ちゃんと抑えて演技してるんだろうなぁ。
もちろんダンスもすごいんだけど、私は映画版のBillyより、
断然DavidくんのBillyが演技の部分で好きでした。
Billyとは対照的にマイケル役の子が、
前にどんどん出てくる積極的な感じの子だったので
(それにしても、台詞の間がうまかったなぁ)
二人がとてもいいバランスでした。
これは、他の子のBillyも見てみたくなりますね。
三者三様の特長がありそう。

作品全体としてはジョージー訛りが、
標準語からどう変化しているものかを理解するのに時間がかかって、
前半はかなり大変でしたが、いや、最後まで大変だったけど(笑)、
ダンスを楽しむだけでも十分価値がありますね。
しかも、言葉で表現するのが難しいんだけど、
見終わった後の気持ちがこれまで見た作品とは、同じ分類に入らない。
楽しい!とか、スカっとするか、そういうのとは全然違うし、
でもジーンとくるわけでもないし。
今、全く思いつかないので、
この見終わった後の気持ちを表現する言葉を探したいと思います。

 


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