Young Frankenstein impression memo No.1

YF振り返りメモ
実は帰国後、ずーっとこの振り返りメモを書いていたんだけど、
全然前に進まず、止めたままでした。
なのでとりあえず書き上げた分をアップしておきます。
始まって30分も経ってないけど、少しずつ別エントリーで
追加していきます。

前提条件
1、ミュージカルを見る前に2度原作の映画を見ています
2、ミュージカルを見る前にOBCを聞いています
3、ミュージカルを見る前に公式ビデオクリップや、
テレビ番組に出演した際のクリップを見ています
4、様々な事情により相当な思い入れのある作品です
5、主に12月30日鑑賞分の感想です。
ただ1月4日にも見ているので、
どちらの日のことかごっちゃになっているかもしれません

そして
6、ネタばれ、かなり含まれると思います。いや、含みます。

先に総括してしまうと、The Producersに似てます。
ま、製作スタッフが同じだから当たり前なんだけど、
そのせいかThe Producersを初めて観たときのようなインパクトはありません。
このシーン、何かに似てるな、とか、
むしろこのシーンって、The Producersだとあのシーンだなとか、
そういう風に観てしまうこともありました。

でもそれって、The Producersによって見る目が肥えて、
鑑賞レベルが高められてしまったからなのかなという気もする。
この2作の出来が仮に両方とも100だとしても、
2度目は100と感じない…みたいな。
そういう点で、評価が低いのかなという気がします。
ま、YFがThe Producersと同じ100とは、そもそもいえないんだけどね。

ただ一緒に観た妹は、The Producersは映画で一度観ただけだし、
ぜーんぜんこの作品に思い入れがないだけに、
「本当におもしろかった!」と話してました。
映画は事前に一度観ていて、完全な初見ではないんだけど、
こういう感想を持つ人もいるんじゃない?
ただまだこの時期に観る人の中では多くないと思うけど。

The Producersのようなインパクトを求めていくと、
もしかしたらがっかりするかもしれません。
あとこれまでの評判でバイアスがかかってるから、
純粋な評価もできないかもしれない。
それに映画に思い入れのある人も、
映画とは登場人物のバランスが違うから、「?」と思うかも。
でも役者それぞれの技量は本当に素晴らしいものがあるし、
観て損ってことは絶対にないです。
というか、オリジナルがいるうちに観ておくべき作品だと思います。
なんつーかね、役者全員が技量で魅せれる人な分、
作品そのもののパワーを下げたのかなと思ってしまうぐらい、
全員、あ、いや厳密には全員ではないけど、
プリンシパルたちはすごいです。
ま、プレミアシートほどの額は払わなくてもいいかもしれないけどね。

ということで、ネタバレメモスタート。

席はオーケストラのセンターブロックZ列でした。
舞台から見て音響さんの右隣。
ヒルトンシアターは大きすぎなんじゃない?と言われていたけど、
Z列でも舞台まで近いなと感じたし、メザニンの席がジャマして、
舞台が見切れるようなこともありませんでした。
しかもZ列ってのは、前に乗り出して見ても、
首を左右に振っても誰にも迷惑がかからない、
気ままで自由がきく席だから、よく舞台が見えました。

15時08分頃、Overtureがスタート。
幕に「1931」(この年号、あいまいです)、
「Transylvania Heights」と表示され、後者でまず笑いが起きていました。
(なぜここで笑いが起きたのか、不明なんですが。)

幕があがると、喪服を着た町民がフランケンシュタインの葬式を
「祝う」歌から始まります。
フランケンシュタインが死んだことを伝えると、
パッと明るい衣装にチェンジ。死を喜ぶ内容に歌詞がかわります。
The Producersのような、登場人数の多いオープニングナンバー。

そこからフレデリックの講義室のシーンに。
ロジャー@フレデリックがセットの黒板のほうを向いて、
=客席に背を向けて登場です。
ここで大きな拍手!
「That’s フロンケンスティーン!!」で、ロジャーの台詞が始まります。
で、まず爆笑。
ここから映画と同じ、いかに脳が素晴らしいか、
前頭葉の説明を歌に乗せて進めていきます。
「僕は祖父みたいにmadなやつじゃないでしょ?」とか言うけど、
いやいや、十分怪しい雰囲気満載です。
脳の説明をするときに使うシンバルみたいなものだって、
フツウの人だったら選ばないから!
でもね、この被験者を呼ぶシンバルのようなものの音がなんだか微妙…(笑)
なんであの楽器を選んだんだろ。
ま、その音は相当微妙なんですが、
この曲は「That’s what I like the brain」のところのフリに注目です。
1度目はあまり笑いが起きなかったけど、
同じことを繰り返すとお客さんも笑うもんだね。
あと舌をかみそうな、でも絶対に噛まない早口の歌詞が聴きどころです。
後半の「Call me~~」と続くところがほんとにすごい。

ただ!あの早口は絶対に大変だしすごいはずなんだけど、
ロジャーがあまりに軽々と歌うからなのか、
それとも曲がそこまで盛り上がらないからなのか、
「King of Broadway」ほどは拍手が沸かないんだよねぇ…。
ま、1月4日と比べて客席全体的にそこまでリアクションがなかったんだけど。

講義が終わると、電報が届いて祖父が亡くなったことを知らされます。
ここでもおなじみ、「天丼」が続いて客席を笑わせてました。
ロジャーがコートを着てバッグを持つと、今度は港に場面変換。
トランスヴェニアに行くための船が止まっているシーンになるんだけど、
Megan演じるエリザベスがここで登場です。ここでも大きな拍手。
メインの役者さんたちが有名だからか、ケンプとモンスター以外は
登場シーンから大きな拍手が沸いてました。

このエリザベスのシーンはとにかく笑いっぱなし。
Meganの話し方や歌い方、動き方や間が最高におもしろい!
個人的にはビデオクリップで見て、最も印象に残ったシーンです。
歌もいいけど、CDにはないMeganとRogerのやりとりも面白いし、
歌詞にもある「midwestで流行ってる!」という台詞で大爆笑もありました。
始まって10分ぐらいでこのシーンになるんだけど、
あまりのインパクトにミュージカルを見終わったあとも、
この場面で使われる「Please, Don’t touch me」を口ずさんでしまうほど。
歌詞もぶっとんでて確かにおもしろいんだけど、
あそこまで笑いをとって、しかも印象に残るのは、
Meganの技量だからこそ成せる業なんでしょうか。
この場面のMeganがステキだから、1幕の出番はここだけなのに、
2幕で出てきた瞬間に、観客が待ってました!とばかりに
ボルテージがあがっていたような気がします。

で、暗転するとトランスヴェニアの駅に移動します。
ここで、アイゴールが登場!
アイゴールの背とフレデリックの背の高さがいい塩梅です。
(これ、もしRogerがアイゴールだったら、
フレデリック役は相当背が高くないと、見た目的につりあってなかったかもね)
クリストファーのアイゴールは、映画ほど毒々しい、
いや言葉が違うな、クドイ感じがなくて、どちらかといえばキュートです。
Rogerがやったら多分、映画みたいな味の濃くて、
主役を喰うぐらい印象に残るアイゴールになったと思うんだけど、
クリストファーのはいい意味で、他とバランスの取れた、
特に抜きに出ることのないアイゴールになってました。

この場面で二人が一緒に歌うTogether Againは、
OBCより生でのほうが断然面白いです。
息がぴったり。
ただね、「Walk this way」の台詞のところが、映画ほど面白くないのがもったいない。
この台詞を言った後の動き等々は面白いんだけど、
この台詞を間髪あけずに2度言ってしまうから、面白さが半減してました。

このシーンが終わるとすぐSutton Fosterが登場して、
「Roll in the hay」が始まります。もちろんここでも大きな拍手。
ここらへんまでは、もうジェットコースターに乗ったように、
どんどん場面が進んでいくので、ぐーっとYFの世界に引き込まれます。
The Producersでのウーラの登場シーンのように、
下ネタでちょっと笑いをとるんだけど、
Suttonの歌があまりにステキすぎて、台詞より歌のほうが印象的。
とにかくこのショウは女性陣が歌うと、必ず大きな拍手が沸きますな。

森を抜けると、いよいよ城に到着します。
ここでフラウ・ブルッハー役のアンドレア・マーティンの登場です。
言うまでもなく、ここでも大きな拍手。
このシーンでは映画と同じように「ブルッハー」の音に反応する馬や、
「What a knockers!」という台詞などなど、
お決まりのシーンで笑わせるんだけど、
アンドレアの存在感が全てをさらってしまってる感じでした。

…ということでネタばれメモその1終了。
次はいつになることやら。
忘れないうちに書けるようにがんばります。

 


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