NY振り返り日記 4日目その2

ランチ後はマチネのAvenue Qへ。
avenueq.jpg
$72.25 R MEZZ C118
劇場
Golden Theatre
252 West 45th Street

ストーリー
Avenue Qにあるアパートが舞台。
大学を卒業したけど、仕事が見つからないプリンストンがやってくる。
ここにはウォール街で働いていてゲイ(隠している)、かつ共和党員のロッド、
同居人で怠け者のニッキー、
幼稚園の先生のアシスタントをしているケイト・モンスター
インターネット中毒のトリッキー・モンスター
コメディアン志望だった失業中のブライアンと、
日本人でセラピストのクリスマス・イブカップルが住んでいる。
管理人さんはゲイリー・コールマン。
(ゲイリー・コールマンとは、一時期アメリカのテレビ番組で
人気を博した子役らしい。でも稼いだお金を親に使い込まれたとか)
彼らが人生を模索していくのがだいたいのストーリー。

ブライアンとクリスマス・イブ、ゲイリー・コールマン以外は
全部パペット+人間で演じられている。
セサミストリートの製作者がかかわってるんだったかな。
出演者はたった7人なのに、一人2役扱う人もいたりして、
他のミュージカルとは全然様子が違います。
2役をこなす、メインの3人が、本当に違う人がやってるんじゃないかと
言うぐらい役を変えていて、かなりびっくりでした。
声とか雰囲気が全然違って、
最初どこから声が出てるんだ?と思ってました。
2階席で役者の表情はあまりよく見えなかったけど、
パペットと同時に役者の表情にも注目だね。

ここで扱う内容が、過激というか、
道徳の授業では習わないだろうけど、「今」をあらわしてて、
どちらかというと大人向きの内容。
人種、仕事、ゲイ、目的、インターネット、sex等々。
「誰でも少しは人種差別者」とか、
「インターネットはポルノのために使ってる」とか、
「Sexは大声で楽しまなくちゃ!」(パペットで濃厚なベッドシーンがある…笑)とか、
「他人を助けることは、自分をも助ける」とか、
見た目がパペットだからって子供向きの内容と思うと、痛い目見ます(笑)
でも、めちゃめちゃ面白い。
ある程度、ストーリーを理解してから言ったから、
余計笑うことができました。
今回見た5本の中で、一番面白かった気がする。
最後の曲「For Now」の中に、ジョージ・ブッシュを
ちょっと批判するようなところがあるんだけど、
大きな拍手が沸くので、逃さないように!
あと「The money song」では、出演者(パペット含む)が
客席にもお金をせびりに来るので、1ドル札の準備をお忘れなく!
もし次見る機会があったら、絶対お金用意しようっと。

もともとOff Broadwayからあがってきた作品だから、
セットも質素だし、出演者も少ないし、
劇場も小さいけど、でもめちゃめちゃ楽しめる。
2004年のTony賞で、大方の予想を裏切って作品賞とってます。
今回見た5本の中で、唯一もう一度見たいと思った作品。
まぁ台詞を全部理解できなくて、笑えなかった部分もあったから
という点もあるんだけど、今度はもっと前の席で、
役者の表情を楽しみたい。
すでに一人を除いてオリジナルは降りてるけど、
オリジナルのJohn TartagliaとRODがTony賞に出てきたりして、
ほんとキュートなので、来年も出てくれることを期待しよう。

Tony Award 2004
受賞
・作品賞
・脚本賞
・楽曲賞
・演出賞

ノミネート
・主演男優賞(John Tartaglia)降板済み
・主演女優賞(Stephanie D’Abruzzo)降板済み

それから、またまたThe Producersを巡る観光へ。
これもベタな場所だけど、セントラル・パークにある
ベセスダの噴水へ。
映画版のほうの「We Can Do It」をここで撮ってるから、
とりあえず写真だけ撮ろうと思ってね(笑)

で、その後また5番街あたりを散策し、
CDショップで今回見た作品全てと、
95年ぐらいの作品のCD、計6枚を買って一度宿に戻る。
(劇場で買うより安い)

それから最後の「The Wedding Singer」へ。
theweddingsinger.jpg
$52.75 ORCH B12
劇場
Al Hirschfeld Theatre
302 West 45th Street

ストーリー
同名の映画を元にした4月に始まった作品。
まだオリジナルキャストが数名残ってました。
ロビー・ハートはウエディング・シンガー。
これまで何度も他人の結婚式を盛り上げてきたけど、
とうとう彼にも結婚する日が迫ってきた。
俄然、仕事にも力が入る。
しかし、結婚式当日フィアンセに逃げられてしまい、
傷心の彼は、仕事もなかなかうまくいかなくなる。

そんな彼を救ったのは、同じ式場でウエイトレスとして働く、
こちらも同じく結婚が迫っているジュリア。
互いにひかれはじめるが、ジュリアの相手(グレン)は
ウォール街で働く一流のサラリーマン。
ロビーにはかなう相手ではないが、
グレンがプレイボーイで、ジュリアに対して不誠実なことを
知ったロビーは、彼女を奪おうと計画する。

とにかく明るくて、ハッピーエンド。
ダンスも多いし、歌も多い。
主演のStephen Lynchと、相棒のConstantine Maroulisは共に
Broadwayデビュー作品らしいけど、かなり盛り上がってました。
特に後者の方は、なかなかの有名人なんでしょうか。
拍手がすごかったです。
あまりこれは英語が聞き取れなくて、
何で笑ってんだ?って部分が多かったんだけど、
映画でストーリーは把握できるので、楽しめるはずです。
あと最後の結婚式で、客席にブーケを投げるので、
1階席の真ん中あたりに座れば飛んでくるかもね。

Tony Award 2006
ノミネート
・作品賞
・楽曲賞
・編曲賞
・振付賞
・主演男優賞(Stephen Lynch)

以上にて、NY振り返り日記は終わり。
翌日17日は朝早くおきて、帰国のみで終わりました。


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