11/5/2025 Wed
Bat Boy
New York City Center
$45 Balcony H106
NYCCのBat Boyを見にいきました。
どこかで名前を聞いたことがあるかもしれない、
でも中身は全然知らない作品でした。
Natashaがこの作品がミュージカルっておもしろいと思った
きっかけになったと言っていたので、それで気になって行ってみることに。
もともとは1992年にタブロイド紙に掲載された
「洞窟で見つかったコウモリ少年」記事をきっかけに作られた作品なんだそうなのですが、
なんというか、感想を持つのがすごく難しいというか、
一体なんてミュージカルを見せられたんだ、という気分になる作品でした。
というのも、決して質が悪いとか、下手とかそういうことではなく、
設定がぶっ飛んでいるから。
洞窟で見つかった半分コウモリ、半分人間の少年。
町の獣医であるパーカーに見せようと、彼の家に連れてこられます。
そこでパーカーの妻のメレディスが同情し、愛情をかけることで、
Edgarが「野蛮」だった姿から、知能が高く、
振る舞いも紳士的な少年に成長するという話。
ただしパーカーは妻がEdgarのお世話に夢中になるあまり嫉妬して、
隠れて町の牛を殺すことで、Edgarがその犯人だと仕立て上げ、
町人がEdgarを殺すように仕向けたり、
町人も信心深いキリスタンのはずが、「異質なもの」として彼を排除しようとしたり、
二人の娘のShelleyがEdgarと恋仲になることで、さすがにそれは困ると止めに入ったり、
Edgarに明るい未来が待っているはずがないのが垣間見られます。
結局Edgarは暴徒化した町人によって殺されてしまうのですが、
実はEdgarは、メレディスがコウモリに襲われてできた子どもで、
パーカーはEdgarを山に捨てに行ったものの、
殺せずにそのまま置いてきたということが最後に打ち明けられ、町人が後悔するというもの。
表面的な同情、偏見、近親相姦、人間の愚かな判断、というのがテーマになっているのはわかるし、
メッセージもわかるんだけど、いかんせん、設定がぶっ飛んでいるので、
これはバカ正直にメッセージを受け止めていいのか、
ダークコメディとして受け止めていいのか、よくわからない気持ちに。
ジワジワとメッセージが伝わってくるというより、
割と露骨なところが多く、あんまりいい気分ではなかったです。
でも役者がしっかり揃っていたのは楽しかった!
EdgarにはTaylor Trensch。実在しない少年を、そしてコウモリから優秀な人間への成長を
ここまで演じたのは、純粋にすごかった!
パーカーにはChristopher Sieberさん、メレディスにはKerry Butler、
子どもがEdgarに襲われた母親役にHairsprayのMarrisa Jaret Winokur。
芸達者さんがたくさんいて、その点ではすごく見応えがありました。
うん、でも本当に変な内容だった!