2025年観劇9本目:The Picture of Dorian Gray

04/08/2025
The Picture of Dorian Gray
Music Box Theatre
Orch A8 $44 Lottery
★★★★★

ロトにあたってDorian Grayを見にいきました。
1890年に出版された同名のフィクションの舞台版。
ロンドン、オーストラリアで上演され、話題になっていましたよね。
Broadwayでは、Succsessionに出ているSarah Snookが主演です。

まず何がすごかったって、カメラの使い方とそのクリエイティビティ。
某Sunsetとは大違い!
一人舞台で一人で何役もこなすのですが、
複数人を一度に舞台に出すために、
そして出演者の感情を一緒に体験するのに、
このカメラの使い方がとても効果的でした。

ここ強調すべきは「効果的」というところね。

Sarahが一人で2台以上あるカメラそれぞれに向かって、
役を演じ分けることがあれば、
先に撮影した、別のキャラクターの映像をモニターに映して見せることもある。
1人の出演者なのに、多くのキャラクターを出すのに
いろんなパターンがあって、カメラやモニターを上手に使っていました。

また、カメラがドアップになっても、それが顔芸のためではないんですよね。
(某Sunsetのことを言っています)
その役の人がどんな空間にいるのかがスクリーンに映る余白でわかったり、
Intenseなところでドアップになって緊張感を生んだり、
カメラとスクリーンの使い方が一辺倒ではなく、
カメラとスクリーンを使う意味、目的がしっかりと見える演出でした。

そして某Sunsetと違って(まだ言います)、
カメラ&スクリーンを、舞台でやる意味があるんですよね。
スクリーンで通してもその息遣いとか、表情がしっかりわかって「生」感があるし、
また別々のカメラに向かって、一瞬で役を行き来する技術も、
スクリーンだけじゃなくて、直接見ても楽しめる。
舞台らしく、立ち位置や入退場に意味があるし、
スクリーンだけ見てればいいじゃん、と思うところがほとんどありません。

舞台×カメラの新しい形を見たように思います。
ほんとにクリエイティブだった。

そして何よりすごかったのがSarah。
26役を演じ分けていました。
その演じ分けがただの衣装チェンジだけではないんですよね。
一人ひとり、声のトーンや立ち振る舞いが違う。
どれだけの表現力を兼ね備えるとこれが可能になるのでしょうか。

また、衣装替えも多く、正面を見るのではなくカメラを向くタイミング
その角度も細かく設定されていたようですが、
それらがすべてがっちりとハマっていました。

演技力に圧倒されたこともさることながら、
演出も含め、クリエイティビティにどっぷり浸かれた作品は本当に久しぶりでした。


俳優は一人だけど、出演者(カメラ担当)はたくさん。

ストーリーは念のために先にあらすじだけ予習しておいたのですが、
そのおかげで、ストーリーを追う集中力を、
演技を楽しむ、演出を楽しむ、という点に使えたと思います。
美貌を維持することの醜さ、ってすごいテーマですよね。
小説も表現が素晴らしいみたいなので一度読んでみたいな。
舞台は1回しか見られなかったですが、あと1回見たかったです。

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