2022年観劇16本目:Funny Girl

6/8/2022 Wed 8pm
Funny Girl
August Wilson Theatre
Mezz M12 $49

批評が悪かったのでパスする予定だったのですが、
Fanny Brice役のStandbyのJulie Benkoの評判がめちゃくちゃいい!
主演が休みのタイミングでロトに応募したら一発で当たったので見てきました。

演出とかセットとか他の役者とかひどかったけど(笑)
Julie Benkoめちゃくちゃよかったー!
いやもう、よかったとかいうレベルじゃないです。
彼女がオリジナルで出ていたらトニーにノミネートされたと思うし、
なんなら受賞してもおかしくなかったんじゃないかと思うぐらい。
うまい!うまい!

彼女の出演に合わせて見にきている人も多かったみたいで、
劇場が登場シーンから沸いたのですが、
観客をすーっと惹きつけるオーラがあります。

曲名がわからないのですが、割と前半のソロで
思いっきりコメディの曲があって(梯子に登るやつです)
表情といい、声色といい、自由自在に変化させていって、
私はその曲でぐっと心を掴まれました。
あんなにかわいらしく、でもおもしろくコメディを歌い切った人を私は見たことがないです。
映像化して演劇科のある学校に配るべきだと思います(笑)

演技もBrooklyn出身の田舎っぽさというか素朴さがあり、
そしてちょっとそそっかしいと言うか、おてんばというか、目が離せない感じ。
ショービズ界で成功すると、自信に溢れている様子がありつつも、
純朴さが残っているのが、見応えの一つでした。
あちこちでShe is a starと称賛する声が上がるほどで、
私もこれ、彼女を見に来るという決心をしてよかったと思いました。

ベテランの上手な演技を見るのもいいけど、
今回のように新たなスターが誕生する瞬間を見られるのも
Broadwayの魅力ですね。

ただ、その他はヒドかったですね。
まずセット。ど真ん中に開閉式のセットを置いちゃったもんだから、
開閉するとはいえ壁が邪魔になり、舞台の広さを支えていない部分が多々。
アンサンブルの人数が結構いるのに、
セットを閉めて残った狭いスペースだけで踊っている曲があって、
迫力は半減するし、なんだかダンスシーンがおまけに見えてしまいました。

あとお盆でセットを動かすので、セットや人がハケる間が滑稽でねぇ。
次のシーンの人が入ってきているのに、まだ舞台には前の人がいる、という
間抜けな空間がたくさんできてしまっていました。

あとFunny Girlは映画でも見たことがなかったんですが、
これ、あんまりファニー・ブライスが当時は見た目が第一だったのに、
どうやってスターダムをのしあがったか、
その努力やアイディアについてはあんまり語られないんですね。
二流のメロドラマが話の中心になっているし、
その設定や考え方が今の時代には合わないから退屈…。
ここ最近、リバイバル作品は何かをアップデートして今やる意味を持たせていましたが、
この作品にはそういうのが全くなかったですね。

周りの俳優は「大声で歌おう」大会をやっているのかな、
と思うぐらい、ただ大声で歌うだけ。
強弱って知ってますか、と聞きたくなるぐらいでした。
これはBenko一人で頑張っても周りがこれだときついものがありますね。

すでに2名の降板が発表されていて、次のFannyの噂も出ていますが、
これはでも、俳優じゃなくて制作側の問題よね。
作品じたいは見る価値がなかったけど、でもJulie Benkoだけは別格でした。
彼女がもっといい作品で輝く機会があることを祈るばかりです。

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