ロンドンでの初観劇はBilly Elliot。
事前にネットでディスカウントチケットを買いました。
H列の29~31が3連番です。
今回初観劇の母を一番内側に、私は31に座りました。
NYでなんと6回も見たBE。
そのうち5回はWillさんのためです(笑)
目がTonyを追うのに慣れてしまっていたので、
ちょいちょいBillyではなくTonyを見てしまったのですが、
そのたびに「違う違う」と思って、Billyを見るようにしてました。
この日のBillyはKaine Wardくん。

昨年の11月に加入した子でまだ12歳だそう。
美形、というわけではないけど、
Billyにとっても合っていたと思います。
笑うと子どもらしいんだけど、普段のときは大人びた表情で、
(なのでさっき12歳と知ってびっくりした)
田舎から一人ロンドンに出て行くんだ、
という意思の強さを感じられる雰囲気がありました。
ざっくりしたイメージで申し訳ないんだけど、
イギリス人っぽい顔つきだなーって思ってみてました。
まだ体もそこまで大きくなく、でも実はしっかり筋肉がついてて、
バレエもそうだけど、アクロバティックも得意みたいで、
そういう振り付けが採用されてました。
ダンスも良かったし、大人しいけど芯の強い感じが、結構好きでした。
感想は長くなったので隠しておきます。
オープニングはNYと同じくニュース映像のシーンからスタートしましたが、
NYってそのあとThe Stars Look Downって、
アンサンブルがタバコをつけながら一人で歌い始めて、
そのあと他のアンサンブルが出てきましたよね。
ロンドン版は最初っから全員が舞台にいました。
なので、どれがTonyかわからない。
お父さんはあらかじめ写真で見ていたのですが、
イケメンなのですぐわかります(笑)
Kaineくんの歌は、Billyの中では結構上手な方。
音程が安定してました。
お家のシーン。
なんかガツンガツン音がするな、と思ったら、
Tonyがスト用のプラカードを作ってて、トンカチで叩いてる音でした。
しかもランニングシャツ+パンツで!!
思わず妹が私の顔見ていましたからねw
言いたいことはわかるよ、なんでこれ、NY版になかったんだろうねww
NY版は新聞読んでるTonyが父親に何やってるんだ!って言われて、
nothing!! me do nothing!!っていう台詞だったので、
出だしから全然違ってビックリ。
ただ、このTony、顔がイマイチでねぇ。
お父さんめっちゃイケメンなのに残念です。
しかもNY版だと、Tonyってマイナーたちの中心にいる感じだったのに、
今回はその雰囲気ゼロでした。演出の違いかな。
そしてお母さんがこっちもぽっちゃりだった。
Shineは先生の声が全然出てなくて。
そのせいか、女の子たちもなんか物足りなくて、ちょっとアレ?でした。
ちなみに女の子が奇声をあげるのは、こっちはちょっと控えめなんですね。
NYだと女の子がキャーキャー言ってて、むしろうるさいぐらいだったのに(笑)
Solidarityはこの作品のハイライト。
ここ、どうしてもTonyを追ってしまって、
何度もBilly見なきゃ!!って自分に言い聞かせてました。
でもTonyの動く位置覚えちゃってるじゃん(笑)
こっちのTony見ながら、WillさんのTony思い出してました。
一つ一つの動きが硬くて、指先からつま先まで、力入ってる感じでしたよねー。
そして最後のFinish!!でヨロっとしたことが頭をよぎって、
思い出し笑いしちゃいましたww
ここはTonyもついつい見ちゃったんだけど、
久しぶりにここはBillyをちゃんと見たー(笑)
しっかり成長を表現してたKaineくん、良かったー。
うまくなって、よくできたでしょ?じゃなくて、
天性のセンスが少しずつ開花してきて、
でもまだそのセンスにBilly本人は気づいていないから、
本人の態度はこれまでと全然変わってないのが、
私の好みのBilly像と合致して、思わず心の中でガッツポーズ。
次のExpress Yourselfは、さっきのShineでも思ったんですが、
派手さが足りないというか、ちょっと弱いな、という印象でした。
Michael役の子も上手で、二人の息はぴったりだったんだけど、
ギラギラ感が足りなくてねぇ。なので全体的に平坦な印象。
せっかくのMichaelの見せ場なのにね。
ちなみにおっきなスカートたちは、舞台後方じゃなく横から出てきてました。
そう、ここの派手さが足りななかったからか、
次のお父さんとTonyの喧嘩シーンの張り詰めた緊張感が感じられなくて、
しかもTony、怒る迫力が足りなくて、するっと流れてしまいました。
なので、ここはTonyがお父さんに殴られるのに、
スト破りをしたお父さんを次はTonyが殴る、
という対比がなくなってしまってました。
The Letterのところは、NYで見たPeterくんが群を抜いてよかったので、
彼以上のThe Letterはないのですが、
Kaineくんも一生懸命演技していて、そこに好感持てました。
大きく呼吸して背中震わせてたんですよねー。かわいい☆
あ、でもここは先生が、手紙を見ずに歌ってて。
いやいや、先生、手紙は初見なんだから、
せめて見るフリしてよ、って思いました。
Born to Boogieは、ピアノの人がめっちゃはじけたので、
とにかく楽しかったです。
確かこの役、この日はU/Sだったんですが、完全に持っててましたね。
そしてKaineくん、一度もミスすることなく、
むしろおっと、危ない、と思わせることも一度もなく、
かつシューズを履き替えるのも急いでる感を全く出さないし、
本当にパーフェクトに踊りきりまして。
最後はピアノの上から宙返りで降りたのも、バチっと決まってました。
ここはほんとに良かった!!感動した。
で、Act1の最後へ。
先生とTonyの喧嘩、ぜーんぜんTony負けてますからー。
そしてAngry Danceは最初に子どもたちがわーっと駆けていって、
あ、これNYになかった、と思いました。
ここのダンス、途中フリが繰りかえしになるので、
これまでは何度か中だるみするなーと思うことがあったのですが、
Kaineくんはあれ?フリ違う?と一瞬思わせるぐらい、
なんか違う表情で踊ってたんですよね。
最後は一部がスタンディングオベーションしてました。
インターミッションで、妹がこのBillyいいね!と言っていたので、
きっと同じことを思っていたんだと思います。
Act2の始まりは、NY版と全然違いましたね。
まずボクシングの先生だっけ?お父さんだっけ?
が出てきて、Tonyがクリスマスツリーみたいな衣装で出てきて、
Billyも出てきて、客席を盛り上げて、そこからパーティースタートでした。
人形劇もずいぶん違ったし、お父さんが歌い始めたところも、
Tonyが止めに入るのかと思いきや、お父さんに一言話したと思ったら
戻って行ってしまって、今何したの?という感じ。
私はここ、NY版のほうが好き。
このあとの大人Billyとの共演は、
あ、大人Billy、あなた普通にアンサンブルにいましたよね?
NY版ってアンサンブルとして出てなかった気がするんですが、
さっきまで後ろにいたじゃん!ってびっくりしました。
そして大人Billyが細くて、若く見えて、結構きれいな顔で。
NYで大人Billyやってた人って顔が濃かったじゃない?
今、こんなにかわいいBillyの大人がこれってヤダ、って
何度か思ったことがあったんですけど(笑)、
この人だとBillyとのバランスがいいなーと思いました。
そしてねぇ、Kaineくんがねぇ、ここも良くて。
歌もまぁまぁ歌えるし、演技もいいし、
でもぜーんぜん変なアピールがないし、かなりのお気に入りBillyになりました。
お父さんがBillyの才能に気づき、先生の自宅に行くところ。
先生のダンナが出てきた!!初めまして、ダンナさん(笑)
お父さんが意を決して働きにいくところは、
Tonyがお父さんを見つけてDaaaaad!と叫ぶまでがあっという間で、
Tonyがお父さ
ん殴るシーンは…あったっけ?
身内からスト破りが出て混乱しているTonyの周りから
人が離れていくのもなくて、ロンドン版だとほとんどTony目立たないですね。
でもお父さんがHe could be a starを歌うところは、
すっごい印象でした。NYのときは父ちゃんが、
子どものためにしてやれることはこのぐらい、という
不器用さがにじみ出ていて、「父ちゃん」って感じが好きだったけど、
このお父さんは見た目がイケメンということもあり、
実は自分たちの行く末なんてわかっていて、
今こうしないといけないんだ、としっかり見据えた上で
賢明な判断をした、という印象で、この雰囲気ステキでした。
仲間がBillyにカンパするところは
NY版だと小さな子が小銭をちゃりんちゃりんするのがかわいかったのに、
ここは大人だけのシーンになっていたし、
Tonyがどうしても理解できなくて、悶々としている様子もなくて、
(スト破りの人からお金を貰うところだけ怒ってたけど)
Tony視点で見ると、ここ見せ場がなかったんですけど、
ま、このTony、あんまり目立たないからいいっか。
一番違ったのはオーディションのシーン。
選考する側がテーブルについていたり、
テープを渡したり、テープが出てきちゃってて鉛筆で巻いたり、
音がちゃんと出なくて、おゲイなスタッフが調整しに行ったり。
全然違いましたね。
で、最後のBillyの見せ場、Electricity。
ここ、ダンスシーンで圧倒的に良かった。
終盤で疲れてるはずなのに、どこにそんなパワーが残ってたの?
というぐらいパワフルだったんだけど、
手先や足の伸ばし方がとてもきれいで、
剛と柔の両面を併せ持った、とてもキレイなダンスでした。
ここだけもう一度見せて欲しいぐらい。
なのですっごい拍手でスタンディングオベーションしてる人まで。
(でもAngry Danceのあとと同じ人だったから、親戚かな?ww)
合格発表が届くところは、お父さん、Tony、おばあちゃんのやり取りに
イマイチ面白みがなかったです。
あとTonyがあの変なエプロンつけてた。
で、ボクシングの先生が「受かると思ってたよ」って
嘘っぱちいったあとのはけ方も、バレリーナみたいに手を上げるんじゃなくて、
手をひらひらと適当に動かすだけで、
この一連の最後の笑いのシーンはイマイチ盛り上がらず、
いつの間にかストが終わってた、っていう感じ。
あ、でもお父さんがBillyに服のたたみ方を教えて
二人でスーツケースに服を詰めているシーンはかわいかったです。
そして、お待ちかねカーテンコール。
お父さんとTonyが踊るシーンがちょっと増えてました。
NYもこのぐらい躍らせてくれればよかったのにー(笑)
ということで、全体的にBillyのKaineくんにすっごく満足のBEでした。
そしてこの作品、こう出口が見えなくてもやもやしているときに、
すっと光を照らしてくれる感じがします。
むかし、Aさんが「救われる」って表現してたけど、まさにその通り。
NYではWillさんが出てるから、っていう理由で見てたけど、
作品としてとてもいいものだと思います。
なんでNYで終わっちゃったかね。
(やってても見ることはなかったと思うけどww)
ロンドンではNY以上にロングランなので、客層イマイチですけど、
(だから見ながらポテチ食べるなって、いす蹴るなって)
でも見ることができてよかったです。